トランプノミスクの歴史的リスク
2016/11/28 MON
あっと驚くトランプ大統領誕生の一か月前、
NYで何人かに聞きました「どっちに投票する?」
最大公約数は
「ヒラリー、でも1期4年で誰かに交替してほしいわ」
どちらもNY出身、なのにこの不人気、
史上最低の大統領選という下馬評に納得しました。
ところが選挙結果以上に驚かされることが起きます。
12月にお金が必要なかめさん、
大統領選の直前、
日経平均17千円近辺で必要額の半分だけ株やREITを売りました。
「もしトランプが当選したら株価暴落!?」
と考え、半分だけリスクオフにしたんですね。
で開票当日、一時1000円以上下げた日経平均を見ながら
「全部売っておけばよかった」
とさすがに後悔。
それでも相場は見ない、スローなかめさん流
「ろうばい売りだけはしない」という気持ちが通じたのか
翌朝日経平均は17千円まで急回復、
無事キャッシュが用意できたことをかめさんから聞いた
借り入れ予定銀行の担当者もホッとしていました。
ところが、ところが
その後も上昇を続けた日経平均は、
ついに18千円台、相場は分からないですね。
この株価上昇の追い風になっているのがトランプノミスク。
公共投資や減税も好感されていますが、
それ以上に当選スピーチがまともで
「メキシコ国境に壁」「イスラム教徒は入国禁止」「アメリカファースト」
といった極右、全体主義的発言をひとまずトーンダウン、
市場に安心感を与えました。
とはいえ誰もトランプの本音は分かりません。
政権発足5年でナチスドイツの工業生産は2倍に。
昭和恐慌下の日本は満州建国で景気浮揚。
ソ連は世界恐慌でも計画経済でGDPを伸ばした。
全体主義はスタートダッシュに成功します。
でも、長続きしません。
株価上昇はうれしい限りですが、
全体主義の歴史的リスクを、
決して忘れないかめさんでした。
2016年10月末で18年1カ月になるかめさん流の運用実績は
恥ずかしながらの年10.11%です(手数料税金差引前)m(_ _)m