大塚久美子社長への最後通牒
2019年3月7日THU
「いなくなった時に同じ人を探すのは不可能」
4年前、委任状争奪戦を争い
カリスマ経営者だった父・勝久氏をそう評した
大塚家具の大塚久美子社長。
経営学的にも会計的にも100%正論です。
それ故でしょう。
一族所有の株式を除いた議決権のうち、
8割から支持され、
久美子社長の続投が決まりました。
コロンブスやマゼランの時代、
一航海で分捕った財宝を
山分け計算するためのツールだった会計。
その後、人々は産業革命が起きると
儲けを再投資して事業をさらに大きくしようとしますが、
儲けをすべて山分けしていては事業は続けられません。
そこで配当に制限を設けるなど工夫された仕組みが
継続企業の前提(ゴーイング・コンサーン)です。
「人には寿命があるけど、
継続企業の前提で会社は永遠なんだから、
後進に道を譲って」
と言いたかった久美子社長。
皮肉にもあれから4年、
大塚塚家具は3期連続で最終赤字に沈み、
一昨日の記者会見では、
社外へ去った父に協力を呼び掛けました。
ただこの協力要請もテレビ画像を見る限り、
同席した中国のスポンサーから
言わされたようにしか見えません。
経営危機も環境に責任転嫁するばかりで、
自らの責任にはほとんど触れずじまい。
「値段は変わらず、サービスだけニトリ並みに」
「親子喧嘩の会社から家具は買いたくない」
こんな消費者の声は届いているんでしょうか。
赤字垂れ流し企業救済のために
継続企業の前提がある訳ではありません。
期間損益計算で結果が伴わなければ、
社長交替や倒産もあるのが資本主義。
増資で延命はできても、
今のままでは次の記者会見に
久美子社長の姿はないと思う、
かめさんでした。
2019年2月末で20年5か月になるかめさん流、
金・日本株・REIT(不動産投資信託)による運用実績は
恥ずかしながらの年10.34%(手数料税金差引前)、
手数料差引後では年10.13%ですm(_ _)m