日経会社情報の休刊を惜しむ
2017/5/7 SUN
日経会社情報の休刊が発表されました。
1979年創刊ですが、かめさんにとっては
1986年のNTT上場以来の付き合いだっただけに
惜しまれます。
1936年に創刊された会社四季報は
「シェア80%」を謳っていますので、
ライバルとの競争に日経会社情報が敗れたのは明らか。
シェア80%対20%の差はどこから生まれたのでしょうか。
四季報最大のウリは業績の独自予想。
会社計画を上回る【独自増額】の見出しが躍ります。
ただし、安倍政権は長期投資促進の観点から、
証券アナリストの業績予想を抑える方向だけに、
独自予想には賛否がありそうです。
むしろ読む人が読めばすぐ分かるのが記事の違い。
字数が多いだけではなく、
内容も明らかに四季報の方が濃くなっています。
これは独自予想のため
会社側に突っ込んだ取材をしているお陰でしょう。
日経会社情報が創刊された時は
「これで四季報も終わり」と囁かれたそうですが、
企業努力で生き残ったのは四季報の方でした。
日経には「会社情報で書けなくても新聞がある」
という甘えもあったに違いありません。
加えて、ネットという強力なライバルがいます。
NTT上場のころは有価証券報告書一つとっても
書店で買う必要がありました。
ネットで何でも手に入る便利なご時世、
米国にもない上場企業を網羅した投資情報誌が
インフラとして読者の支持を集め続けるには、
一覧できる誌面の充実しかありません。
ネット上では
「四季報、我が世の春」的な書き込みもありますが、
緩みが目立つ安倍政権を反面教師に、
一強四季報に、一層の精進を期待します。
2017年4月末で18年7カ月になるかめさん流、
金・日本株・REIT(不動産投資信託)の運用実績は
恥ずかしながらの年10.16%です(手数料税金差引前)m(_ _)m