2008/05/31 SAT
モノ言う株主が2日間続いて、「今日はそろそろ別の話題を」なんて考えていたら、
今朝の日経1面に「野村、欧州で再生ファンド」の記事。
再生ファンド≒ハゲタカファンド≒モノ言う株主ということで話題は尽きませんね。

1989年大納会の日経平均史上最高値38,915円をピークに、
青い目に攻められっぱなしだった黒い目日本が、
久しぶりに、ちょっとアウエーに攻め込んでみようかな、という感じですか。
もっとも、日本の金融界が欧米に比べればサブプライム問題の傷が浅かったおかげで、
カウンターを仕掛けることができそう、というのが本音でしょうね(^^ゞ

たまたま、同じ日経の大機小機(マーケット総合欄2)で、
17世紀から明治維新後まで大阪にあった米先物市場を取り上げていました。
豪商、淀屋の店先の路上で始まった米市は世界の先物市場の先駆けとなり、
井原西鶴の日本永代蔵にも登場するんですね。
他にも、明治に欧米の金融システムが移入された際、
手形や為替という既存の言葉があったので違和感がなかった、とのこと。

今はやりの金融工学やデリバティブは、
元々は日本人が得意とする分野だと思います。
確かにアポロ計画終了で職を失ったロケット科学者たちが
ウォール街

【注1】

に流れ込んで、
金融工学を発展させ、日本は米国に20年の差をつけられた、と言われます。
しかし、「伊藤の定理」で有名な伊藤清京大名誉教授

【注2】


米先物市場の例を持ち出すまでもなく、
日本人は十分この分野で世界で戦う能力を持っていますし、
20年あった差は縮小してきている、とも言われています。

野村も「モノ言う株主」として、活躍を期待しています。

【注1】ウォール街
ニュヨーク証券取引所がある、アメリカの金融の中心地。
【注2】伊藤清京大名誉教授
1915年生まれの数学者。
オプションの価格評価方程式であるブラック=ショールズモデルの
算出の基礎となった確率微分方程式は「伊藤の定理」とも呼ばれ、
金融工学に多大な貢献をした、といわれる。

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