2008/06/03 TUE
今日の日経1面トップは「自動車輸出23年ぶり最高」
資源国向けが拡大しているそうです。

紙面最上段の輸出先国別のグラフを見ると、
1985年は半分以上が北米向けだったのに比べて、
2007年は北米向けが40%以下に減少し、
その分中東・中南米の資源国向けが増加しているのがよく分かります。
日本の自動車メーカーが国際分散投資をすすめ、
そこに最近の資源高が重なってこういった結果になっているようですね。
日本国内の販売台数は少子化の影響もあり最近ピークを打ったといわれています。
加えて、原油高から国内景気が低迷し、
その分を原油高などで潤う資源国の需要で埋める、
まさに国際的なリスク分散です。

翻って、最近の個人資産運用では国際分散投資が流行りの半纏のようです。
しかし、個人投資家と呼ばれるみなさんが、
どれだけリスクを理解して国際分散投資をしているのか、
はなはだ心もとなく思うことが多々あります。
FX

【注1】

しかり、外貨預金しかり、外国債券投資しかり。
単なるギャンブラーになっている投資家のみなさんが多そうですよね。

為替リスクばかりではなく、カントリーリスク

【注2】

についても
各自動車メーカーは「見極めが難しいため、欧米のように現地生産にはとらない」とのこと。
ましてや個人レベルでのカントリーリスク把握は不可能です。
もちろん、投資信託を利用した国際分散投資も可能ですが、手数料がネックです。
そこで、かめさん流の国際分散投資は、
国際分散投資をしている日本企業株を買って国際分散投資を実践します。
もちろん、トヨタでも1円円高になれば利益が400億円吹っ飛びます。
ただ、トヨタは為替ヘッジだけではなく、現地生産や第三国生産、円建て輸出など、
個人では絶対不可能なリスク対応策をとって利益を上げています。
同じようなことが他の様々な輸出メーカー、商社、海運など多くの企業にいえます。
また、株式投資の手数料は投資信託に比べて安く、
機関投資家などと比較した差もほとんどありません。

国際分散投資は絶対必要ですが、闇雲にリスクをとったり、 証券会社を儲けさせるだけ、といった投資はもう卒業しませんか?

【注1】FX
証拠金(保証金)を業者に預託し、主に差金決済による通貨の売買を行なう取引をいう。
「通貨証拠金取引」、「外国為替保証金取引」などともいう。
FXとはForeign Exchange=外国為替の略。
金融庁ホームページによれば、
「少額で取引できる反面、差し入れた保証金以上の多額の損失が生ずるおそれのある,
非常にリスクの高い取引です。
そのため、リスクを認識した上で、
自らの責任で適切な投資判断を行うことが必要です。」とされている。
【注2】カントリーリスク
海外投融資や貿易を行う際、対象国の政治・経済・社会環境の変化のために、
個別事業相手が持つ商業リスクとは無関係に収益を損なうリスクを指す。
GDP、国際収支、外貨準備高、対外債務などのほか、
当該国の政情や経済政策も加味して判断される。

お問合せ・ご相談はこちら

お電話でのお問合せ・ご相談はこちら
03-6359-4979
090-3540-4179

かめさんのつれづれなるまMONEYのホームページです。

株式会社かめや投資経済研究所では、いずれの金融機関からも独立した独自の視点でのんびり、ゆっくり行く長期分散投資のノウハウを、金融工学やデリバティブの視点も交えて、分かりやすくお伝えしています。

日記・コラムは、マネー情報を中心とした「MONEY DIARY」とプライベートを中心とした「つれづれ日記」の二本立て。株、債券、為替、不動産、金、オルタナティブ、投資信託など資産運用の参考にするも良し、食う、蹴る、読む情報などから、かめさんになじむも良し。ご質問、ご意見、ご感想いつでも大歓迎です。

どうぞ気軽にお立ち寄りください=^_^=

お気軽にお問合せください

お電話でのお問合せ

03-6359-4979
090-3540-4179

株式会社かめや
投資経済研究所

住所

東京都江東区