2008/06/07 SAT
今日のつれづれ日記で書いたAさんのように
物事を論理だけで割り切っていこうとする考えの人達が、
金融マーケットにもたくさんいるんですね。
クォンツ派とかとも呼ばれますけどね。
ま、統計学や確率論を使って、よく金融工学と呼ばれるやつです。
ただ最近は従来からの統計学や確率論だけでマーケットが動いているわけじゃない、
という考え方が強くなってきているんですね。
実際のマーケットは生身の人間が売ったり、買ったりしているわけだから、
三浦雄一郎さんのように好きなものから食べる、という人も多いわけですよ。
こう言う風に従来の金融工学に心理学を持ち込んだ考え方を、
行動経済学とか行動ファイナンスと呼びます。
2002年にカーネマンという人がこの行動ファイナンスという考え方で
ノーベル経済学賞をもらってから特に注目されています。
行動ファイナンスを使うと、例えば、おすしの食べる順序一つをとっても、
別のうんちくがでてきます。
どちらかというと、アルコールやカフェインと一緒に楽しめるうんちくですね。
ご興味のある方は次の本を挙げてきますのでご参考に。
友野典男[2006],『行動経済学 経済は「感情」で動いている』光文社新書 真壁昭夫[2003],『最強のファイナンス理論』講談社現代新書