2008/06/09 MON
今日は昨日の続きで原油先物市場の心理を考えてみましょうか。
最初にお断りしておきますが、かめさんは機関投資家として、
株式市場、債券市場、外為市場、デリバティブ市場に参加し、
個人投資家としてはこれらに加えて不動産市場、商品市場の経験もあります。
でも、原油市場の経験はありません。
原油市場というのは取引単位も大きく仕組みも複雑なため、
アマチュアが参加する余地が全くありません
(厳密にいえばガソリンスタンドで給油するのも市場参加ですが(^^ゞ)。
でも同じマーケット、市場参加者の心理は手に取るように分かります。

先週末NY原油先物市場で1バレル139ドルの史上最高値で買った人達は
「原油はまだまだ上がるぞ、もしかしたら年内に200ドルも」
なんて言っています。
当たり前ですよね139ドルで買った人は、
それ以上の値段で売れなければ損をするわけですから。
市場の他の参加者に「原油は139ドル以上に値上がりする」
と思わせることが何より大切です。
こういった、相場を自分に有利に動かすための意図的な発言を、
ポジショントークというんですが、
ここで、「139ドルで買っちゃったけど値下がりしないかな?大丈夫かな?」
なんてことをおくびにでも出したら、もうだめ、負けです。
本当のことを言えば、139ドルで買った人たちも、原油価格が暴落しないか、
心配で、心配で夜も眠られないはずです。
それでも、自信たっぷりに相手にブラフ、
はったりをかまさなければ、
この世界では勝ち残っていけません。
崖に向かって全力で車を走らせ、
最も崖に近いところで止まった者が勝者になる
チキンレースみたいなものですね。

これって何かに似ていません?
そうです、ポーカーです。
ご存じのようにポーカーは手役が高い方が勝ちますが、
手役がないブタの手でも勝つことがままあったり、
要は心理ゲーム、はったり勝負です。
ここが確率の支配するルーレットとの違いです。
原油先物市場に限らず、短期的な投機市場では手役ではなく、
心理ゲームで勝敗が決します。
昨日お話しした、
他のマーケットでのインフレ率から算出した理論価格を持ち出すような人は、
短期的な投機の世界では大抵負け組です。

結局、男は度胸!ってことすか=^_^=

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