2008/06/16 MON
新聞やテレビで報道されるニュースに驚かされる日々が続きます。
おととい起きた岩手・宮城内陸地震の犠牲者の方々の
ご冥福を心よりお祈りいたします。
このような心痛むニュースとは少し違った観点のサプライズを
今日は取り上げたいと思います。
米国大手証券会社のリ−マンブラザースが
大手商社丸紅の偽造保証書類を信用して
98億円をだまし取られた事件が朝刊各紙で報じられています。
かめさんのサプライズは泣く子も黙るリーマンブラザースが
お金をだまし取られた、という事実。
言っちゃあ何ですが、こういった事件で
訴えられるのは証券会社というのが通り相場(^^ゞ
ましてや、アメリカの大手証券会社ですよ!
かめさんも銀行の融資担当を7年くらいやっているので、
偽造手形や融通手形、でっち上げの事業計画・投資計画で
銀行からお金をだまし取ろうとする輩はたくさん見ています。
なので、銀行もそういった被害から
身を守るノウハウはかなりあります。
中でもやばいのが、今回の事件と同じ「保証」という奴。
Aさんがお金をBさんに貸す場合、
Cさんから保証してもらうことはよくありますよね。
で、Bさんがお金を返してくれない場合、
AさんはCさんに「お金を返して下さい」
と請求するわけですが、
Cさんは「保証なんかしてませんよ」
というケースが今回のケースです。
AさんからBさんにはお金が渡ったという事実がありますので、
Bさんが「お金なんか借りてないよ」
とシラを切るケースはまずありません。
しかし、保証人であるCさんがシラを切るケースは
Cさん自身お金をつかんでいないこともあり、ままあるんですね。
今回の刑法246条詐欺罪という奴は一筋縄では成立せず、
実際の裁判もかなり長期化するでしょう。
しかし、リーマンブラザースですらだまされる「保証」という奴、
もし、読者の皆さんも、
貸す相手や出資する相手を信用するのではなく、
保証人を信用してお金を出すような場合、
十二分に注意しましょうね。