2008/06/30 MON
昨日、日本経営教育学会の
第57回全国研究大会に参加してきました。
カバーするエリアが広い学会なので、
どの報告、パネルディスカッションを聴くか迷うところでしたが、
今日はその中から「M&Aの経済効果」の報告について。
M&Aというのは企業の合併や買収を指しますが、
このコラムでも再三取り上げている
モノ言う株主が得意とする分野です。
昨日の報告はアメリカの先行研究を中心とする内容で、
時間の関係から日本の現状があまり語られなかったことは
残念でしたが、かめさんとしては歴史的、学術的な背景を
知ることができ大きな収穫。
かめさんのような実務家はとかく、
こういった学術的な研究を軽視しがちで、
かめさんも反省しなければならないところです。
かめさんは修士論文で時価会計を書きましたが、
これはファンドマネージャーとして実務に精通していた分野。
ところが、論文における結論は
実務家時代の考えとは180度反対の時価会計反対論。
この結論の是非はさておき、
そのくらい、大学院での研究は濃密で意味あるものでしたし、
学問をすることの大切さを改めて認識したものでした。
「モノ言う株主」論についても、学術的な面から見ていけば、
実務家とはまた違った面も見えてくるはず。
こういった面もできる皆さんに伝えていこう、
と決意させてくれた昨日の学会でした。