2008/07/02 WED
今朝のテレビの社会保険改革を取り上げた番組の中で、
ある著名な方の個人的な改革案の一つに
「辣腕ディーラーを雇って、年金資産運用を任せる」
というのがありました。
かめさんも、以前このコラムで年金の資産運用面に注目、
という趣旨で書いたことがありますので、
その点ではこういった意見がでてくるのは大歓迎です。
ただ、かめさん、例え世界一のお金持ち投資家バフェットか、
イングランド銀行に勝ったソロスに
かめさんの年金運用を任せるか?と聞かれても、
ちょっと二の足を踏んでしまいます。
というのも、どんな実績のある投資家でも、あくまでも過去の話。
将来の投資成績を保証するものはなにもありません。
また、どんな優秀なディーラーが分散投資をしても、
やはりディーラーの個性や偏りが出ます。
もちろん、それがプラスとなってハイリターンを
もたらすこともありますが、リスクにもなります。
例えば分散投資に適した投資信託。
かめさんは運用会社も複数に分けています。
どんな優秀なファンドマネージャーがいる運用会社でも、
集中はリスクなのです。
年金資産運用も同じこと。
6月12日のこのコラムで「年金運用にも光を」と題して
日経の大機小機を取り上げましたが、
その時の大機小機で提言していた、
「複数の運用会社に外部委託して運用成績を競わせる」
という考え方こそ、
理にかなったリスク分散投資手法です。