2008/07/04 FRI
今日の読売1面トップは年金運用5兆円赤字、の記事。
かめさんの感想は
「そんなたった1年の運用成績でがたがたしなさんな」
です。
150兆円の運用資産のうち90兆円を市場で運用して、
5兆円の赤字なので利回りで6%の赤字。
サブプライムローン問題による株安、円高が直撃した格好です。
でも、このくらいのマイナスはリスク資産に
資金を振り向けているからには当たり前だし、
1円でも資産を減らすのがいやだったら、
全額銀行預金か現金で保有するしかありません。
その代り、昨今の原油高によるインフレがもろに直撃、
目減りしますけどね。


読売、朝日、日経ともに年金の運用方法の見直しを求める声が
一段と高まりそう、との論調。
で、見直しの方向は、リスク資産への投資消極論と積極論の二つ。
かめさんがこれまでこのコラムでもいってきたように、
運用方法に注目するのは大変結構なこと。
でも、年金って、
1年の投資成績で云々というものじゃないですよね。
現に日本の年金運用もまだ7兆円の黒字。


実は年金資産運用の配分は国や運用主体によって、
大きく違い、資産配分に絶対的な正解はありません。
データは手元にないけど、
イギリスは株式への配分が7割を占め、
日本の2割にくらべるとものすごく高かったはず。
かめさんとしては、イギリスは高すぎると思いますが、
日本は現在13.8兆円と運用資産の10%弱の国内株式に
もう少し配分した方が長期的にはプラスだと思います。
いずれにしても1年だけの運用成績で議論するのはあまりに拙速。
せめて10年、できれば20年以上のスパンで議論していきたいもの。
政治家の中にも
「がたがたしなさんな」と一喝できるような人が現れないかしらん。
毎年一喜一憂しすぎると、オオカミ少年になってしまいますぞ=^_^=

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