2008/07/06 SUN
いよいよ明日から洞爺湖サミットですね。
サミットに限らず実質的な話し合いは事務方レベルで
大方終わっているのが、こうした会議の常。
でもそこは痩せても枯れても世界の頂点。
今日はロシアと日本に注目。


1975年第1回サミットの参加国はG7、
アメリカ、イギリス、フランス、西ドイツ、
イタリア、カナダ、日本の主要7カ国。
今日の読売によれば、当時の福田赳夫首相
(もちろん、福田康夫現首相のお父さん)は
「出席させてもらっている」という雰囲気だったそうです。
なにせ、始まった当時のサミットは自由主義国陣営が、
ソ連を中心とする共産主義陣営に対抗するための
正に頂上会議、現在と重みが違いました。
その後、日本が経済力を背景に発言力を増し、
ソ連解体、ベルリンの壁崩壊を経て1998年からロシアも
G8の一員として参加するようになり、大きく舞台が回ります。
意外と知られていないことですが、
ソ連崩壊の大きな原因となったのが
1980年代後半の原油価格低迷。
産油国でもあるソ連が原油安により
軍事費調達が厳しくなったんですね、当時。


時は流れて2008年、原油先物市場は連日最高値を更新し、
先週は一時145ドル台を付けました。
ロシアは原油生産量でサウジに次いで世界第二位、
埋蔵量で世界第7位、石油の代替エネルギーとして
需要拡大が確実な天然ガスは
生産量・埋蔵量ともに世界第一位です。
こういった資源の力をバックに発言力を増すロシアに対して、
一人当たりGDPでシンガポールに抜かれ
アジア第二位に転落した日本。
でも、ないものねだりをしていてもしょうがありません。


以前紹介した日本近海の海底に大量に眠る
メタンハイグレードや携帯電話で使われている
レアメタルの再利用など、頭を使えば日本も
まだまだ生きる道はたくさんあるはず。
資源だけが豊かさへの道になるわけでないことは
歴史も教えてくれています。


第三次石油ショックかといわれる今回の原油高騰でも、
日本は前2回の石油ショックで蓄えてきた技術と円高で、
非産油国の中で最もショックが少ない国の一つ。
ピンチはチャンスの始まり、
やり方次第では石油高騰も日本にとってはチャンスかも。
あせらず、じっくり力を蓄えていきましょう、
日本のみなさん=^_^=

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