2008/07/15 TUE
今日のつれづれ日記にも書いた映画クライマーズハイで、
事故調査委員会(事故調)が重要な役割を果たしています。
この事故調って、何のためにあるんでしょう?
そうっすね、こんな事故を二度と起こさないため、
事故原因を解明することにあります。
現に日航ジャンボ機墜落事故の数年後、
米国ユナイテッド航空機が同じ状況に陥りましたが、
日航ジャンボ機墜落事故の教訓から早急に緊急着陸を試み、
被害を最小限に食い止めています。
日航ジャンボ機墜落事故の教訓は
決して無駄にはなっていないんです。
昨日の各紙夕刊では、
米国の住宅金融2社に公的資金注入の記事が。
去年は同じくサブプライム問題で
英国の銀行が公的支援を受けています。
日本で言えば、90年代にあった住専問題に似てますよね。
でも違うのは英米と日本の処理スピード。
実はブッシュ・アメリカ大統領もブラウン・イギリス首相も
日本のバブル処理失敗を教訓にしているんですね。
というか、両国ともに日本のバブル発生・崩壊を
本当良く研究しています、第二次世界大戦のときと同じように。
それゆえの今回の処理スピード。
このコラムでも何度か紹介した金融工学。
難しく言えば、過去の出来事を
数学的・心理学的に証明する学問ですが、
日航ジャンボ機墜落事故の原因を解明した航空工学と
根っこは一緒、金融資産運用はもちろんのこと、
身近ないろんなこところで役立ちます。
言ってみれば事故調査委員会みたいなもの。
「後ろを振り返るほど未来がよく見える」と
チャーチルも言っています。
みなさんも、みなさんの未来のために
金融工学に興味を持ってみませんか。