2008/07/16 WED
今日の特ダネ!を見ていると、2005年無敗で三冠馬になった
ディープインパクトの子供が上場され、
2億2千万円で落札されたニュースが。
ディープインパクトの種付料が1回1200万円だそうですし、
競馬界で飛び交う金額からすると、
特別驚くほどの金額でもないなー、というのがかめさんの感想。
むしろ、競争馬でも取引所で売買されることを
”上場”というんだ、と妙なところに感心。
というのも原油高騰の元凶とされる
NYマーカンタイル商品取引所で取引されている
WTI原油先物について「上場なんかやめてしまえ」
といった少々乱暴な議論をちらほら聞くんで。
世界の原油市場を牛耳っていたのが、
20世紀始めから1970年代の第一次石油ショックまでは
メジャー、セブンシスターズと呼ばれた欧米の石油大企業。
第一次石油ショックで力を得たOPEC、石油輸出国機構が
第二次石油ショックまで価格決定権を握りますが、
内輪もめで実質空中分解。
1980年代からは今話題のWTI原油先物市場が
世界の原油取引価格を事実上決めてきました。
実は第二次石油ショック以降20年くらい原油価格が安定していたのは
WTI原油先物のおかげといわれていました。
ところがここにきて原油先物が諸悪の根源、鬼っ子扱いされています。
まず、間違いなく言えるのは、今原油先物取引を禁止したら、
世界中が大混乱に陥ること。
現物取引を含めて、軽質、重質を問わずWTI原油先物
プラスいくら、マイナスいくらで原油取引価格が決められています。
もし、WTI原油先物がなくなったら何を基準に、
誰が価格を決めるのでしょう?
需要と供給からすれば価格はもっと低いはず、と言いますが、
もしかしたら、一時的には価格がもっと上がるかもしれませんよ。
少なくともメジャーやOPECが決める価格よりは
原油先物価格の方が合理的だと思うかめさんでした。