2008/07/20 SUN
今朝のNHKテレビで、きのう実施された
大分県の教員採用試験の試験問題が紹介されていました。
単なる詰め込みや暗記でクリアできないような工夫は
見られるのですが、これで教員としての資質を判定し、
一生を左右するかと思うと物足りなさも。
ましてや不正があったんじゃ・・・フー。
かめさんの考えは二つ。
一つめは、ペーパー試験廃止。
ちょうど今日の読売新聞にあったのですが、
入りにくく出やすいと言われてきた日本の大学、
この変革について、様々な取り組みがされているようです。
とはいえ、OECD諸国平均と比べるとまだまだな様子。
作家の黒木亮さんが何かの雑誌に書いていたのですが、
「日本の企業は大学名やゼミ名で学生を採用するが、
外資系は大学で何をやってきたかとことん聞く」とのこと。
どうも、日本人は肩書や資格、試験、ブランド
といったものに弱いようです。
もう一つは、いっそ中国の科挙のように
滅茶苦茶難しい試験を課すこと。
かめさんは浅田次郎さんの「蒼穹の昴」
という小説で知ったんですが、
何日間も自炊の泊りがけで答案を作り、採点する側も命がけ。
それゆえに合格答案は高く評価され、
詩文として語り継がれるほどだったそうです。
四書五経の暗記なんというのは初歩の初歩の話で、
その上に高い教養が求められたんすね。
いずれも、簡単に実現できる話ではありませんし、
試験制度をいくら良くしても、
採点後に不正があったんじゃどうもなりません。
今朝の朝日新聞には今回のような不正は40年前からあった、
という投書が載っており、かなり根が深そうなこの問題。
見過ごしていたかめさんたちにも責任があります。
教育は国の宝。
しっかり見守っていきたい、と思うかめさんでした。