2008/08/02 SAT
今朝の日経プラス1に
”理想の住まい、持ち家?賃貸?”というアンケートが。
結果は持ち家派542人vs賃貸派238人で持ち家派が圧勝。
これに対して、同時に掲載されている、40歳から40年間、
「住宅ローンで分譲マンション」(以下「持ち家派」)と
「賃貸マンション」(以下「賃貸派」)の収支比較を見ると、
頭金1000万円のケースでほぼ互角。
ただし、この試算は賃貸派が頭金相当額を運用に回した場合の
運用益を計算にいれておらず、どうやら40年間の収支比較では
賃貸派に軍配が上がるケースが多いようですね。


そこで両派のリスクを比べて見ましょうか。
まず、持ち家派にとっては、
リストラなどによる収入減少リスク、金利上昇リスク、
手抜き工事リスク、保険対象外の災害を受けるリスク、
リフォームリスク、家族構成の変化による住み替えリスク、
ご近所リスク、売却希望時の換金リスクなどが考えられます。
対して賃貸派のリスクとしては、
長生きすれば家賃が嵩む余命リスクが最大のリスクでしょう。
アンケートでも持ち家派のメリットとして、
1位「老後の住まいに不安がない」、
3位「ローン終了後の住居費負担が少ない」が挙がっており、
持ち家派が余命リスクを警戒していることが分かります。
ただし、持ち家派が抱えるその他のリスクは、
賃貸派にとっては引越しでほとんどがクリアできそうです。
余命リスクについても、
持ち家派に比べて余裕がある資金を利用して、
年金を厚くすることで
かなりの部分をカバーできそうです。
ということで、
賃貸派の方が持ち家派に比べてややローリスクという結論に。


で、逆にリターンを比較してみましょう。
リターンといっても、
金銭面では最初の収支計算のとおり賃貸派がやや有利。
持ち家派が挙げたメリットには、
2位「自分の資産になる」という将来性重視や
「マイホームを手にした満足感」「社会的な信用」
といった心理面重視の回答が目立ち、
賃貸派に「ローン」、「修繕費」など
現実的な解答が目立ったのと対照的でした。


このように、
40年という一世代のリスク&リターンで考えると、
賃貸派の方が、より低いリスクで、より高いリターンを
得る確率が高いのではないでしょうか。
もちろん家族のために持ち家を残す、
という考えは立派だと思いますし、
かめさんも十分理解できます。
しかし少なくとも、具体的な収支予想や
個人年金充実といった余命リスク対策を知っていれば、
持ち家派542人vs賃貸派238人という結果は
かなり変わった気がするかめさんでした。

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