2008/08/05 TUE
昨日、中国新疆ウィグル自治区で、警官16人が死亡、
16人が負傷する痛ましい爆弾テロが発生しました。
昨日のこのコラムで、かめさんが
イスラム経済の持続的な成長に懐疑的なことを書いたせいで、
アラーの怒りに触れたか?
なんて、つまらない冗談を言っている場合じゃありません。
すでに現地入りしている北京五輪の日本代表選手の間にも
不安が広がっているようです。
北京の警備はかなりのレベルのようですが、
何せ広い中国、北京以外の警備が手薄なことを
中国当局も認めています。
女子サッカーなでしこジャパンの試合会場である
上海のスタジアムでも爆弾テロ計画が発覚したり、
特にサッカーは男女ともに北京以外の開催が多いので、
万が一のことがないか心配なかめさん。
中国新疆ウィグル自治区はイスラム系市民が多数を占め、
テレビで見ても、
漢民族とは明らかに顔立ちが違う人々がたくさんいます。
首都北京から遠く離れ、宗教的にも、民族的にも
中国政府の支配下に置かれるのは様々な不満があるのでしょう。
でも陳腐な表現ですが、
平和の祭典オリンピックが
平和裏に終わることを願ってやみません。
同じ今日の朝日新聞によると、
アラブ首長国連邦(UAE)の首長国の一つドバイでは、
鉄道や道路・空港といった社会資本整備に
日本企業からの直接投資が急増している、との記事。
特徴的なのは、ドバイは周辺諸国に比較して
産油量が少ないが故に、いち早く経済特区を志向し、
有望な投資先として周辺の産油国からオイルマネーが流入し、
今日の繁栄を築いている点です。
幸か不幸か世界の主要産油国はイスラム諸国に集中しており、
これをアラーの思し召しと言う人もいます。
ただ、第一次世界大戦後にエネルギーの王座が
石炭から石油に移って80年がたつにも関わらず、
世界経済の王座に変化がないことに
焦りを覚えている人もたくさんいます。
昨日のコラムとは視点が違いますが、
イスラムの人たちがドバイをお手本としてくれることを
願ってやまないかめさんでした。