2008/08/06 WED
今日の日経に「東証の金ETF低調」との記事。
金ETFというのは、一言でいうと、
金価格に連動した投資信託でいつでも売買できます。
ただし、日本の場合は法律の規制もあり、
不自由な点も多かったのですが、
徐々に使い勝手が良くなっています。
商品説明がこのブログの目的ではないので割愛しますが、
東証と大証(大阪証券取引所)で商品内容が違いますし、
興味がある方はネットでどうぞ。
で、かめさんが日本の金ETFに対して持っている
最大の不満は金地金に交換できないこと。
東証はできることになっているんですが、
10億円近く保有しないとだめです。
東証、大証あわせても1日の売買代金が7億円だっちゅーに、
どっから10億円なんて金額が出てくるんねん?
金(ゴールド)は第三次世界大戦のような
世界経済が壊滅的な打撃を受けても最後の拠り所になる、
いわゆるラストリゾートと呼ばれる資産。
日本人は、
「確かに最近の金は値上がりしているけど、
金利は生まないし、保管は面倒だし」
という人が多いんですね。
でも、金融工学やリスク分散投資の考え方すると、
どんなに少額でもいいから金(ゴールド)を
ポートフォリオ(資産構成)の中に入れるべきです。
例えば、究極のポートフォリオというべき各国政府の支払準備。
1930年代に金本位制が崩れ、
紙幣発行のための金保有は不要になりました。
でも、各国は金保有を増加させています。
欧米の年金基金も金ETFの中心的な投資家になっています。
例をあげればキリがありませんが、
日本人の金(ゴールド)に対する意識は、
先進国、主要国の中で最も低い部類に属すると思います。
金(ゴールド)への投資方法は金ETFだけではなく、
貴金属商、メーカー、商社、銀行、商品取引会社ごとに
様々あります。
金投資を短期的な投機対象としてとらえるのではなく、
長期的なリスク分散投資の一環として考えることを
おすすめするかめさんでした。