2008/08/08 FRI
いよいよ今夜、北京オリンピックの開会式。
世界の人口の5分の一を占め、
日本からも近い大国で開かれるオリンピックは、
これまで以上にかめさんたちの関心を引いています。
ただ、やはり一番心配なのは、テロにより、
選手や各国元首、観客たちの身に危険が及ぶこと。
今日の開会式も、観客数以上の警察官が配置され、
マンツーマンの警備体制が敷かれるようですが、
これはとりもなおさず、
テロのリスクの高さを物語っています。
最近は1964年の東京オリンピックと
比較する記事をよく目にします。
昨日の日経によれば、東京五輪当時の日本の一人当たりGDPは、
現在価値に引き直して3,300ドル、昨年の中国は2,460ドルと
かなり近づいてきています。
加えて、自家用車の普及、貿易摩擦など、確かに、
中国は日本がいつか来た道を辿っているようにも見えます。
ただし、日本の約10倍の人口を抱える中国。
一人当たりGDPが同じならば、その影響も10倍になります。
なんだかんだいっても、依然世界で一番安全な日本。
もちろん最近は疑問符がつく事件が頻発していますが、
中国がテロを力でしか抑えられないとすれば不安は募ります。
テロには様々な要因があるでしょう。
ただ、それらはすべて経済的な格差に行きつくといわれます。
例えば所得税。
これも昨日の日経によれば、
先進国では所得税が税収の30%を占めますが、
中国ではわずか10%程度。
税による所得の再分配が機能していないことが分かります。
税金と言えば、過酷な領主の取り立て、
といったイメージもありますが、
実は税による所得再分配は民主主義の根幹。
中国が国内の経済的な格差を少しでも早く是正して、
かめさんたちと仲良く共存できることを望みます。