2008/08/16 SAT
今日のタイトルを見て
「あれっ、大数の法則じゃないの?」
「かめさん、チョンボしたな」
と思った読者のみなさんもいますよね=^_^=
でも「小数」の法則です。
「大数」の法則は、ご存じのとおり、
コインを繰り返し投げれば、
表が出る確率がどんどん二分の一に近づいていく、
といった確率論の法則で、
保険なんかにもよく使われる
金融工学の考え方ですよね。
これに対して「小数」の法則は、
コインの表が3回続けて出たので、
次は裏が出ると予想するような、試行回数が少ないのに
大数の法則が当てはまると錯誤することで、
ギャンブラーの誤謬、なんても言われますね。
これは金融工学の世界に
心理学を持ち込んだ成果の一つです。
例えば今日の日経に
「商品相場に五輪特需、開催年に上昇傾向示す」
とありますが、
過去9回の五輪開催年の商品相場の騰落率は6勝3敗。
これって、小数の法則、コインの表が3回続けて出たので、
次は裏が出ると予想するのに近くないですかね?
ま、さすがに日経の記事も
「先行きは予断を許さない」という終わり方で、
ちゃんと逃げ道を用意してありますけどね(^^ゞ
「なるほど」と笑っている読者のみなさん、
世の中こんな話はごろごろ転がっていますよ、
お互い気をつけましょう(>_<)