2008/08/21 THU
今日の朝刊各紙によると、
中国の華国鋒元主席が亡くなりました。
若い人にとっては歴史上の人物かもしれませんが、
あの悪名高き文化大革命を終結させた功労者。
でも、鄧小平との権力闘争に敗れ失脚したため、
現在の中国では評価が低いようです。
昔読んだ「ワイルド・スワン」という、
文化大革命を描いた小説。
そこには、腐敗、嫉妬、密告、リンチ、暴力などなど、
ありとあらゆる人間の醜さが描かれていました。
様々な批判を乗り越え北京五輪が終わろうとしていますが、
現指導体制は盤石なのでしょうか?
今日の日経によると、欧州で複写機首位のリコー。
地元販社を相次いで買収するなど積極的ですが、
ロシアではいまだ商社を介在させ直接進出していない、
とのこと。
理由は「ロシアはまだ政治リスクが大きい」。
かめさんはこのコラムのほか、セミナー講師、メルマガなどで
リスクマネジメントの大切さを伝えています。
でも、回避困難なリスクが必ず存在します。
政治リスクはその典型。
投資先企業の情報は会計情報を通じて手に入りますが、
正確な政治情報の入手は極めて困難です。
それでもリスクを抑え、安定したリターンを得るためには、
複数国へのリスク分散投資が大事ですね。