2008/09/17 WED
昨日、一昨日のこのコラムへのアクセスが急増して、
???と思って調べると6月17日”リーマンブラザースの焦り”
へのアクセスが凄かったんですね。
3か月前、
97年に自主廃業した山一證券さんと共通する”焦り”を
リーマンブラザースから読み取ったコラムを書いたのですが、
悪い予感が当たってしまいました(>_<)


リーマンブラザース破たんのニュースは
おとといネットで知ったのですが、
昨日のコラムでは書きませんでした。
東京市場の反応を見て、という理由ではなく、
かめさんが破たんの影響を限定的に考えているからです。
理由は
①山一破たんの経験から実体経済に対する影響は銀行ほどではない、
②米国かつ証券ということで、
山一破たん時のようなウエットな心理的先行き不透明感が少ない、
③マーケットが破たんを織り込む時間的余裕があったこと
などが挙げられます。
むしろ、かめさんは
米国当局が毅然とした措置をとったことを評価しています。


ただし、一つ大きな不確定要素が。
それはデリバティブによる負の連鎖。
デリバティブは先物・スワップ・オプションの組み合わせにより、
損益を無限に組み合わせ、合成することが可能です。
それゆえに、会計上や法律上もすべてをカバーすることは不可能です。


今後リーマンブラザースが絡んだデリバティブで、
不測の損害を被る金融機関が現れ、
それが世界中に伝播する恐れがないとは言えません。
日本でも、最近倒産したアーバンコーポレーションという会社が
帳簿上は300億円調達したように見えるに、
スワップ取引で実際は92億円しか調達できなかった、
という例があります。


逆にいえば、マーケットはこういう不確定要素も
織り込んで下げているとも言えます。
それならばこの不確定要素を早く取り除くのが先決。
当局や関係者の迅速な情報開示をお願いします。

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