2008/09/28 SUN
かめさんは日経、朝日、読売、スポニチの切り抜きを
毎日していますが、日記と同じように
しばらくしてから見直すのが楽しみです。
今日も8月の切り抜きをパラパラ見ていたら、
日経の経済教室で90年代日本における
生保破たんの分析がありました。
この分析によると破たん要因の6割は経営者に起因し、
中でもリスク管理に問題があったとの結論。
生保というのは他人のリスクを肩代わりすることが
飯のタネですから、その商売のネタを疎かにしては
立ち行かなくなっちゃいますよね。
ちなみに、この経済教室が掲載されたのが8月22日なんですが、
その頃はAIGの経営危機なんて影も形もありませんでした。
それから、わずか1か月で世界最大の生保AIGが
FRBに救済されるとは誰が予想したでしょう(>_<)
でもよーく見ると、8月23日の経済教室で指摘された
日本の破たん生保の問題が、
今回のAIG危機にもそのままあてはまります。
AIGでは3年前、当時40年近く最高経営責任者(CEO)に君臨していた
グリーンバーグ氏がリスクに対する
準備金不足を巡る不正会計で退任しました。
後任のCEOサリバン氏はデリバティブ取引に傾斜、
今回のFRBによる救済融資を招きました。
デリバティブを個人年金保険に置き換えれば
10年前の日本の生保も現在のAIGも全く同じです。
先週総合的な金融危機対策が打ち出されて
落着きを取り戻すかに見えた米国。
しかし、税金を金融機関救済に使うことに異論が噴出、
先行きが不透明になっています。
もちろん、日本のバブル処理失敗を最大の教訓にしているのですが、
経営者の高額報酬などもあり抵抗が強いようです。
洋の東西を問わず、過去に学べ、というのは簡単ですが、
なかなかそうは問屋がおろしてくれません。
ただ、日本のバブル処理に比べると、
ここまではるかに速いスピードで走ってきた米国。
ここも、一気に乗り切ることを期待するかめさんでした。