2008/10/02 THU
米国の金融危機に一喜一憂の今日この頃っすが、
今朝の日経によればあちらさんでは
「時価会計適用緩和」の議論が盛んになっているとか。
値下がりして、しっちゃかめっちゃかなサブプライムローンを、
銀行や証券会社がこれまで通り”時価”で評価して、
買った値段と”時価”の差を損失にすると、
軒並み大赤字になってしまうんで、
”時価”で評価するのをやめようや、というお話。
お寿司屋さんの”時価”も怖いけど、
この会計上の”時価”、実はもっと怖い(^^ゞ
テレビの”何でも探偵団”で依頼人が「1000万円!」
と思っているのに、鑑定結果は「1万円」と言われた時のように、
ピッカピカだと思っていた会社が
実はボロ会社ということがあるんですね。
お寿司屋さんの時価だったら、
せいぜい何千円かの違いでしょうが、
米国のエンロンと言う会社は、2千人の会計士を雇い、
この時価評価を悪用した揚句に倒産、世界中を混乱に陥れました。
この時価会計論議は長くなるんでやめますが、
実は日本でも2003年4月頃、
株価について全く同じ議論があったんですね。
2003年4月というと、どんな時期でしたっけ?
そうですね、日経平均株価が
バブル崩壊後最安値7000円台をつけた頃です。
その後株価が反転したことはご存じの通りですが、
時価会計見直しの話が出てくると市場心理は最悪期、
じゃ、これをボトムに↑?
なんて期待しちゃうかめさんでした=^_^=