2008/11/08 SAT
今朝の日経新聞によると、
アイスランド政府が日本政府に資金支援の要請をした、
とのこと。
先月22日のこのコラム
「明日は我が身:アイスランド通貨暴落」
でも書きましたが、
世界同時金融危機→銀行の経営危機
→自国通貨クローナ暴落で経済が崩壊状態に。
その後、国有化した最大手銀行が
日本で発行した債券まで債務不履行を起こし、
アイスランドという国自体が
破産状態になってしまいました。
かめさんは”明日は我が身”と書きましたが、
誰もが思うことが「こんなに上がったり、下がったりする
為替相場の仕組みが悪いんじゃない?」ということ。
じゃ、1ドル=360円とか308円という
1973年以前の固定相場制どうよ、という話ですが、
今これに戻せばもっと大変なことになります。
例えば1992年のポンド危機。
当時ユーロへの参加を目指し、他欧州通貨に対して
限定的な変動相場をとっていた英国・ポンドですが、
ジョージ・ソロスの投機的なポンド売りを浴び、
イングランド銀行が破たんの危機に瀕しました。
同じような例は世界中で繰り返されおり、
さすがに固定相場制どうよ、
という声は聞かれなくなって久しいのです(^^ゞ
10日くらい前のテレビで、
「漁師をやっていたアイスランド人の男性が
バブルの波に乗って、8年前銀行員に転身。
でも結局今回の金融危機でリストラされ漁師に戻る。」
という話が。
結局アイスランドは漁業国で生きていくしかないのか?
というまとめだったんですが、
魚を売る先の多くも多分外国、
為替相場の影響は無視できません・・・。
最近はこういった経済の動きの激しさに
他分野の研究者の注目も集まり、
物理学や心理学の世界からの研究も盛んになっています。
分野や専門はどうでもいいから、
この荒れ狂う相場を
上手に手なずける方法を誰か考えちくれー(^^ゞ