2008/11/10 MON
11月7日の日本経済新聞にCDS(損失肩代わり商品)の
企業や国ごとの取引総額や万が一の損失額が載っていました。
CDSというのは、例えば三井住友銀行がトヨタに
1兆円の貸出金や社債を持っている場合、
保証料を払ってトヨタが倒産した場合に
三菱東京UFJに肩代わりしてもらうデリバティブ取引です。
普通の保証と違うのは、
三菱東京UFJが再度みずほなどに
倒産リスクを譲渡できることですね。
今回の世界同時金融危機では、
倒産したリーマンブラザースが絡んだCDSで
世界的な金融機関破たんの連鎖が起きるんではないか、
と随分心配されました。
結果は杞憂に終わりましたが、
元の取引から何倍にも不安が増幅される
デリバティブの負の側面が出ちゃいました。
ただ、ポジティブ発想のかめさん、
この米国の機関が発表した企業や国ごとのCDS一覧表を見て、
「これって格付けよりよっぽど当てになるんじゃない?」
とひらめいちゃいました。
ま、そんな大げさなもんじゃないですけど(^^ゞ
このコラムでも
10月18日”おれおれ詐欺と格付け”で書いたように、
かめさんは格付けを信用していません、きっぱり=^_^=
それより、このCDS一覧表の方が、
「あーやっぱりあの会社は」
と言うマーケットの本音がよく分かります。
どうもデリバティブ性悪説が
幅を利かせているな今日この頃ですが、
○○とはさみは使いよう、ということですね=^_^=