2008/11/15 SAT
”伊藤の公式”といっても、
「おおっ!」と声を挙げる人が少々、
「何それ?」と言う人が圧倒的多数かと思いますが、
名前を冠せられた伊藤清先生が亡くなりました。
”伊藤の公式”って何ぞや?といいますと、
千鳥足の酔っ払いを思い浮かべて下さい。
酔っ払いがふらふら歩いていると、
次に右に行くのか、左に行くのか、立ち止まるのか、
前に走り出すのか、後に戻るのか予想がつきませんよね。
それを数学的、確率的に説明したのが”伊藤の公式”です。
多分先生はそんなつもりはなかったと思いますが、
酔っ払いの足取りを株価や相場に見立てて、
なんとかひと儲けしようと考える奴が世界中にごまんといて、
金融工学やデリバティブに応用したわけですね。
伊藤清先生が「ウォール街で最も有名な日本人」
と言われる所以です。
伊藤清先生の次に
ウォール街で有名じゃないか
と思うのが本間宗久(そうきゅう)。
江戸時代、米相場の名人といわれ、
酒田五法というチャート投資法の生みの親。
こんな風に意外と投資や経済研究の分野では
日本人の名前が出てきますし、
一目置かれているはずの日本。
金融サミットでは麻生さんにも、サルコジ仏大統領のように
「ドルがいつまでも基軸通貨としてでかい顔をする時代じゃない」
とか言って存在感を示してもらいたいものです。
でも、定額給付金でもたついているようじゃ、
期待薄かなー(^^ゞ