2008/11/29 SAT
かめさんがよく聞かれる質問の一つに
「ヘッジファンドって何?」というのがあります。
答えは「定義はありません」(^^ゞ
と答えると「まじめにやれ!」
と言われかねないので、まず起源。
1949年、アメリカのジャーナリスト、
A.W.ジョーンズという人が株の現物買いと空売りを
組み合わせてリスクをヘッジ
(「回避」と理解してください)
するファンドを開発して、
人気を集めたのが始まりです。
で、読んで字の如く、ヘッジ、リスクを回避することに
最初は重点が置かれていたのですが、
徐々に空売りの比重が大きくなり、
性質が変ってきたんすね。
で、私募形式(少数のお金持ちからお金を集めること)
にすると空売り規制の対象外になったりするメリットもあり、
24日のコラムにも書いたジョージ・ソロスや
バフェットのファンドを
ヘッジファンドと呼ぶようになりました。
ただし、ジョージ・ソロスやバフェットのファンドは
当初のヘッジ・ファンドのようにリスク回避型ではなく、
リスクを管理しながらできるだけ大きいリスクをとって、
ハイリターンを目指す形に変わっていますけどね。
最近の世界同時金融危機で、やばい、
といわれるようなヘッジ・ファンドも
リスクヘッジ(回避)ではなく、
リスク大好き型です。
こんな風に現在のヘッジファンドは
名は体を表していないんですが、
たまに、「ヘッジファンドが10万円であなたのものに」、
なんて広告を見るんですが、何なんですかねこれは???
本物のヘッジファンドは運用に手間暇がかかるので
手数料も高く(その代り成功報酬型も多いです)、
お金持ちしか相手にしません。
なんで、こういった金融広告を見るときは、
名前じゃなくて、きちんと中身を理解しましょうね=^_^=