2008/12/20 SAT
ジリジリと相場が右肩上がりに上昇し、
より鋭角に天を指したと思ったら
断崖絶壁のように急落、
最近はこんなチャート見飽きましたよね(^^ゞ。
日本だけじゃなく
世界中の株式相場や金以外の商品相場、
中でも激しいのが原油。
OPEC(石油輸出国機構)が原油の減産を決めましたが
一向に効かず、18日、NYの原油先物市場では
一時1バレル37ドルと
今年7月の最高値147ドルの4分の1まで
暴落しています。
このコラムでも何度か書きましたが、
1バレル140ドルを突破したころは、
アメリカの大手証券会社ゴールドマンサックスが
200ドル説まで唱えていました。
ところがおとといの日経によれば、
ゴールドマンによる来年の予想は45ドル。
まあ、変わり身の早いことで(^^ゞ
だいたいこのNYの原油先物市場というのは
実需がある会社、要は石油会社などしか
参加を認めていないんですね。
でも、ゴールドマンは石油タンクを自分で作って、
”実需”と主張して、
ちゃっかり原油先物市場に参入、
投機筋として、
今年7月までの原油価格高騰の
主犯の一人と言われています。
そんな機を見るに敏な会社ですから、
つい5か月前にした自分の予想なんか
どこ吹く風です=^_^=
もちろん、原油価格↓は
日本経済にとってはプラス。
とは言っても、これだけ下がり方が激しいと
オイルマネーが急にしぼみ、
解熱剤の副作用のように
世界経済にマイナスの影響を与えることも
心配になります。
さしもの悪役ゴールドマンサックスも
9-11月は1900億円の赤字を計上し、
銀行に商売替え、米国の中央銀行にあたる
FRBの監督下に入りました。
これで以前のような無茶はできないでしょう。
今回の世界同時金融危機の教訓はたくさんありますが、
一つ一つバブルの芽をつぶして、
穏やかな資本主義を目指してほしいかめさんでした。