2008/12/28 SUN

日経、朝日、読売、スポニチを
毎日読んでいるかめさんですが、
ニュース自体は事実を伝えるだけですから、
そんなそんな違いがある訳ではありません。
やはり違いが面白いのは各紙のコラム。
中でも最近のお気に入りは
読売新聞で、近藤和行さんという
編集委員の方が書いている”けいざい百景”。


今日の”けいざい百景”は
「暮れに思う企業の責任」と題して、
かめさんがこれまで書いてきたのと同じように、
企業の内定切り、派遣切りについて
「どうしてこんなことが横行するのか」
と怒りを露わにしています。
その中で日本能率協会・水藤常務理事の
こんな持論を紹介しています。
「日本企業の役員は、フローで判断する
『PL(損益計算書)』型がほとんどで
『BS(貸借対照表)』型は少ない」
これは目先の利益にとらわれて、
長期的視野にたった経営者が少ないことを
嘆いている言葉なんですね


かめさんの銀行時代は融資担当が長かったんですが、
銀行融資というのは利益の蓄積である
資本を重視する『BS(貸借対照表)』型。
ところが有価証券ポートフォリオマネージャー
(ファンドマネージャーのようなもんです)
をやるようになり、
証券会社の人たちとのお付き合いが多くなると、
証券会社は『PL(損益計算書)』型なことが
良く分かりました。
それどころか米国投資銀行(証券会社)が牽引してきた
最近の米国型資本主義は『キャッシュフロー計算書』型。


『キャッシュフロー計算書』は、
借金をして手に入れたお金も、
本業で儲けたお金も資金尻に及ぼす影響は同じ。
レバレッジという格好良い名前を付けた
借金が世界中で膨れ上がり、
投機マネーとして世界経済をかく乱させ、
「借金は返さなければならない」
という小学生でも知っている常識が
軽んじられる風潮を生みだしました。
今一度原点に戻って『BS(貸借対照表)』を
見直す時期がきたようです。

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