2009/1/17 SAT
おとといエアバスがNYのハドソン川への不時着に成功し、
乗員乗客全員が無事だったというニュースが
世界中に驚きと感動をもたらしています。
事故原因は両翼のエンジンに鳥が吸い込まれたこと。
鳥が吸い込まれることによる事故は
半世紀前から繰り返されており、
片方のエンジン停止に対しては
航空工学もかなり対処法を準備しています。
ところが、たまにある片方のエンジントラブルが
両方に起きる確率は低い確率の二乗となって、
どうしても対策は後手に回ってしまいます。
これって、100年に1度か、2度という
世界同時金融危機と似ていますよね。
なにせ今回の金融危機は金融工学で計算すると、
100年に1度どころか100万年に1度という
解が導かれるくらいですから(^^ゞ
金融工学というのは優れた学問ですが、
これを確率論的に使うと、
とんでもないもない間違いを犯しやすく、
それが今回の世界同時不況の引き金を引いた、
とかめさんは考えています。
一方、航空機事故の方は奇跡という言葉が
陳腐に聞こえるサレンバーガー機長に、
「ハドソン川の英雄」という賛辞が
各方面から送られています。
中でもかめさんがすごいな、と思うのが、
不時着後機内に残り、
2度にわたって通路をくまなく点検して
乗客が残っていないか確認してから
最後に機長が脱出していること。
最近2人の首相が沈みそうな航空機から
真っ先に脱出したどこかの国とえらい違いです。
ただ、今の麻生さんを見ていると、
あまりしがみつかれるのも日本にとってどうか?
と悩むかめさんでした。