2009/2/7 SAT
赤字決算の嵐の中、
スズキが55%の減益ながら
インドでの軽自動車販売好調にも支えられ
黒字見込みを発表しました。
配当も未定とする自動車メーカーが多い中、
配当維持も明言し、大健闘といえるでしょう。
中でもかめさん注目は
他のメーカーが人員削減に動く中、
間接部門も含めた
一時帰休、ワークシェアリングで
コストを削減していること。
実はスズキという会社、
70年代の排ガス規制に対応できず、倒産寸前に。
トヨタからエンジン供給を受け、
なんとか生き延びることができましたが、
数年間は新卒採用もできませんでした。
その後アルトのヒットや
インドでのシェア50%獲得で
業績を伸ばしましたが、
30年間トップに君臨する鈴木会長によるところが
大きいと言われています。
もちろんワンマンの弊害も指摘され、
去年7月21日の朝日新聞のインタビューには
会長本人が「後継の人材難が最大の反省」
と答えています。
ただ、配当と雇用維持、
株主と従業員に対して
バランスをとった手腕は見事です=^_^=
この株主と従業員のバランスは、
スズキや日本だけではなく
百年に1回の危機もあって、世界的なキーワード。
でも、おとといの読売に載っていた、
あるシンクタンクの研究者の方の
「ワークシェアは産業構造の転換を遅らせ×。
派遣社員に正社員と同じ給料を
法的に保証するドイツ型派遣は○」
という意見には???。
これって、肺炎の患者に
「体力をつけるため、外を走ってきなさい」
と言ってるようなもんじゃないのかな?
ドイツの派遣が71万人と、
日本の384万人に比べて少数に止まっているのも
その辺が理由と推測するかめさん。
どうもこの意見は研究室の中でのお話、
と感じてしまいます(^^ゞ
やはり、スズキのバランス感覚に
拍手を送るかめさんでした=^_^=