2009/4/10 FRI
おとといの読売新聞に
「政府が民間住宅ローンの損失を100%保証、
銀行に貸し倒れリスクなし」の記事。
住宅を新築すると、
建築関係業者・不動産業者だけではなく、
住宅ローンを組む銀行、保険会社、
家具の製造・販売業者、家電の製造・販売業者、
引越し業者などなど様々な業界が潤います。
ゆえに景気対策としては王道中の王道、
決して悪いことじゃないんですが・・・
でも、ちょっと待った!=^_^=
かめさんが腹黒い銀行屋さんなら
「なんだ、国が保証してくれるなら
絶対とりっぱぐれがないんだ。
じゃ、無理しても
どんどん貸しまくって儲けちゃえ♪」
と考えちゃうんですが(^^ゞ
「そうは言っても色々審査とかあるから、
そんな無茶な貸し出しはできないんじゃない?」
という声が聞こえてきそうですが、
そこは蛇の道は蛇、今回の世界同時不況の
きっかけになったサブプライムローン問題を
思い出してみてくださいよ。
たとえばBitner,Richard[2008],
Confessions of a Subprime Lender
(金森重樹監訳・金井真弓訳
『サブプライムを売った男の告白
米国住宅金融市場の崩壊』ダイヤモンド社,2008年)
という本に書かれている、
住宅ローンに関わる米国人のモラルの低いこと(^^ゞ
日本でも最近で言えば
新銀行東京の無茶貸しで見られるように、
難しい言葉で言えば最後はモラル・ハザード、
平たく言えば「そんなことやって恥ずかしくないの?
良心が痛まないの?」というところに行き着き、
やる気になったら悪いことはできるんですよねー(^^ゞ
民主党小沢党首の敵失で、
ちょっと元気が出てきた麻生さん。
そのおかげか矢継ぎ早に景気対策が打ち出されていますが、
ついこの間のサブプライムローン問題を忘れるようじゃ、
「何でもやりゃ良いってもんじゃないよ」
という声が聞こえてきそう。
老婆心ながらえらそうに忠告するかめさんでした=^_^=