2009/4/30 THU
豊田章男次期トヨタ社長が
世界一の草レースと呼ばれる
「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」に
ドライバーとして参加することが
話題になっています。


章男氏はトヨタの創業者喜一郎氏の孫、
豊田自動織機の創業者佐吉氏のひ孫ですが、
慶応大学在学中は
トヨタに入る気などさらさらなく、
ホッケーに熱中、
日本代表までのぼりつめました。
卒業後、米国留学、米投資銀行勤務を経て、
一般社員としてトヨタに入社、
係長から平社員への格下げといった
神話(?)も残しながら、
トヨタの十八番(おはこ)カイゼン運動を
販売部門に導入した実績などから
6月の株主総会での
社長就任が予定されています。


この人事、最近政治の世界でも
何かと話題になっている
「世襲」の点からも注目の的。
昨日の日経新聞大機小機
「ビッグスリー凋落の理由」にあったように、
例えばGMは最近4人のトップのうち、
3人が財務部門出身者、
対してホンダは歴代社長全員が
研究開発部門のトップ経験者と
日米の違いが鮮明です。
その点、国際C級ライセンスを持ち、
レクサスの開発にも関わった章男氏は
トヨタだけではなく、
モノ作り、現場を大切にする
日本のDNAをしっかり継承していると言えます。
でもそうはいっても、所詮
「金のスプーンをくわえて生まれてきたのさ」
という声が消えることはないでしょう。


同じように世襲の問題が騒がしい
政治の世界について、
おとといの日経夕刊で
鹿島茂さんが面白いことを。
「政治資金のメインが企業献金だったころ、
企業収益が政治家自身のふところ具合に
直結したので政治家は景気に敏感だった。
現在は〆切りのない作家のように緊張感ゼロ。
政治家に〆切りを自覚させるために
議員報酬を税収(特に法人税収)と
連動させるべし」と主張しています。
見方を変えれば、日本の政治制度に
政治家の貢献度を測る尺度がないのが
世襲を温存する原因になっている、
とも読めますね。


でも、章男氏が身を置く世界では、
いやでも業績が四半期ごとにオープンにされ、
株主などの厳しい評価にさらされます。
つまり3か月に1回は〆切りがあるようなもの。
世襲であろうとなかろうと、
〆切りは待ってくれません=^_^=

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