2009/7/19 SUN
まず、ITのT、Technology、技の方から。
山鉾と十把ひとからげに書いてきましたが、
50人くらいで引く大きなのが”鉾”、担ぐことが多い小ぶりなのが”山”。
”山”はいいとしても、
”鉾”の巨大な車輪はまっすぐしか進めません。
そこで、曲がりたい交差点に差し掛かると、
方向転換しやすいように車輪の下に
竹や板を差し込み、水も掛けて摩擦を減らす一方、
回転の軸になる車輪には車止めをかませて、固定します。
こう書くとと簡単そうですが、巨大な動いている鉾の下にもぐり込みながら、
テコのような道具も使っての作業はハラハラさせられます。
で、50人くらいの曳き手が「イッセイノセー」と力を合わせて引くと、
お囃子や歓声と一緒に
「どっこいしょ」「ギギギー」「ガッタン」
と巨体をきしませながら30度くらい方向を変えます。
これを繰り返すこと3回、
やっと鼻先が曲がりたい室町通りの方を向くとひときわ高い歓声と拍手が。
最初は分からなかったんですが、
この作業内容や手順が各町内から出てくる鉾ごとに違うんですね。
ですから、辻回しに要する時間もバラバラで、
「回しすぎだぞ!」と声がかかることも(^^ゞ
うーん、これは奥が深いぞ、とうなるかめさん。
でもこういった力学的、技的なことばかりではなく、
もっと謎だらけなのがITのI、Information、情報の方。
情報は集めて、判断、伝達、実行する、
という段取りを踏むと思うんですが、
最後の実行は今書いたようにTechnologyで目に見えます。
でも巨大な鉾を安全に動かすために
どうやって情報を集め、判断、伝達しているか、
かめさんにはさっぱりわかりまシェーン(^^ゞ
(明日の後編へ続く)