2009/8/14 FRI
今朝、ある民放テレビで、初の裁判員裁判の被告が控訴したニュースが流れ、
番組の中で被告がそのテレビ局に宛てた5枚の手紙が公表されていました。
手紙には判決に対する不満がつづられ、かなり激しい言葉も。
被告としては検察側の求刑16年に近い懲役15年の判決でしたので、
判決に不満を抱き控訴するのは自然ですし、
その気持ちを手紙に託すのも非難される筋合いではありません。
でも、
「被害者が女性であり、裁判員に女性が多かったのは、
男性である自分に不利」
「娘みたいな人にではなく、せめて還暦くらいの人に裁かれたかった」
といった身勝手に思える被告からの手紙は、
裁判員を務めた方々の気持ちを考えると・・・
まず、裁判員には守秘義務がありますので、たとえば評議の場で
「私はもう少し軽い刑を主張した」
といった、具体的な反論は難しいと思います。
また、仮に守秘義務に違反しない範囲で反論できたとしても、
一般の方には物理的に相当な負担になりますよね。
そして、裁判が終わった後もこんな精神的プレッシャーを受けるなんて、
というのが正直な気持ちではないでしょうか?
某民放さんは裁判員制度に一石を投じる意図があったのかもしれませんが、
もう少し、裁判員だった方々への配慮がほしかったと思います。
いずれにせよ、人が人を裁くことの大変さをあらためて感じる、
かめさんでした(^^ゞ