2009/8/15 SAT
最近かめさんちの食卓に、きゅうりやなすを使った、
太さや長さが不揃いのおいしい即席漬けが。
かみさんに
「近くのスーパーで規格外の野菜を使って売ってんの?」
と聞いたら
「秋田の親戚が漬けて送ってくれたの」
とのこと。
政府が長雨による野菜価格高騰を防ぐため、
規格外の野菜を流通ルートに乗せるように要請しました。
でも、数年前にも同じ対策をとったんですが
「のど元過ぎれば」というやつで、
普段は不揃いの野菜を近くのスーパーでは見かけません。
どうも日本人は姿かたちに弱いようです=^_^=
こんなマクラでMONEY DIARYを書き出してみたのは、
今朝の日経「各企業のコスト削減策」の中で目を引いた
スズキの「鉛筆1本から社長決裁」(^^ゞ
そりゃ、電子決済を使えば、
クリック一つで決裁することはできます。
でも、1万3千人の社員の鉛筆の1本1本まで、
鈴木会長兼社長が必要か不要か
判断できるわけないですよね(^^ゞ
それとも
「わが社は鉛筆の1本に至るまで社長が目を光らせ、
コストダウンに取り組んでいる」
という精神的効用が本当の狙いなのでしょうか?
でもそんな姿かたちだけの精神的効用で
「コストダウンに取り組んでいる」
と思いこみ、
本当のコストダウンが疎かになることのほうが怖い、
と思う、かめさん(^^ゞ
そしてもっと大事なことが。
2月7日にこのコラムで
「スズキのバランス感覚に拍手」と書いたように、
ワークシェアリングをしながら、
インドでシェア50%近くを奪取した
鈴木会長兼社長の経営手腕は見事です。
でも、在任30年を超える鈴木社長、
朝日新聞のインタビューに
「後継の人材難が最大の反省」と答えています。
「鉛筆1本から社長決裁」では、
後継者は育ちません。
鈴木社長が裸の王様になっていないことを祈る、
かめさんでした(^^ゞ