2012/2/4 FRI
 また八百長絡みの1面トップだろうな、
 とユーツな気分で朝刊各紙を広げると
 各紙
 「新日鉄と住友金属、合併へ」
 の大見出し。
 そして、
 各紙ともに問題は公取委の合併承認、
 で一致しています。 
 
 中学生の社会科で習いました。
 企業が合併などで大きくなりすぎると、
 企業側で勝手にモノの値段を決めることができるので、
 国民が高いモノを買わされます。
 そんなことを防ぐために作られたのが
 独占禁止法(独禁法)と公正取引委員会(公取委)、
 ですよ、と。 
 
 確かに、
 富士製鉄と八幡製鉄が合併して新日鉄ができた40年前なら、
 鉄は国家なり、という大義名分で
 価格カルテルという八百長もできたでしょう。
 でも、もうそんな時代じゃないですよね。 
 
 何年か前のNHKスペシャルでは、
 新日鉄がインドのミタルスチールからの
 買収防衛に奔走する様子が描かれていたし
 世界の大手鉄鋼メーカー番付を見ても、
 中韓印の新興国メーカーがずらり並んでいます。 
 
 そんなご時勢で、
 国内シェア40%を楯に
 公取委が合併を御破算にしても、
 価格決定権が新興国メーカーの手に移るだけ。
 これじゃますます国内の雇用が失われ、
 大相撲同様、
 日本経済が滅亡の危機にひんしてしまいます(^^ゞ 
 
 公取委さん、
 ここはサクサク、
 合併承認に軍配を=^_^= 
