2011/3/29 TUE
今朝の日経新聞・経済教室に
藤本隆宏東大教授がこんなことを書いていました。
「日本の
”強い現場・弱い本部”
を震災で再認識した。」
「幕末の幕府、戦前戦中の軍部、
バブル崩壊後の政府・金融界など本部は
緩慢に来る危機に弱く、
責任があいまいで
なすりあいを繰り返してきた。」
「しかし強い現場が
お互いの配慮と幅広い分業で
驚異的なスピードでの復興を可能にした。」
技術・生産管理の先生ですが、
「カンバン方式」はじめ
日本の強さと言われてきた分野の専門家だけあって、
炯眼だな、と感心しました。
ただその強い現場も疲労困憊しています。
原発で事故処理に当たっている
作業員数百人の皆さんは、
極限状態で放射能の恐怖と闘い、
シャワー、着替えもありません。
非常用食料とわずかな仮眠で飢えをしのぎ
「お茶が飲みたい」という声が切ないです。
記者会見にも顔を見せず、
国会の出席要請にも応ぜず、
本社内で指揮をとっている、
という東電清水社長。
国民として、利用者として、株主として
言いたいことは山ほどあります。
でも、そんなことは後でいいです。
原発作業員の皆さんに顔を見せて、
一言でいいですから、
ねぎらいと励ましの言葉をかけてやってもらえませんか。
お願いします。