2011/4/13 WED
チェルノブイリ並みの
「レベル7」に引き上げられた
福島原発事故の評価。
残念ながら世界から不安の声が届いています。
そんな時思い出したのが、
3年前に読んだ真山仁さんの小説「ベイジン」。
中国が北京五輪開幕に合わせ世界最大の原発を建設しますが、
開幕式当日に非常用電源まで使えない事故が起き、
後は建屋の爆発、海水による原子炉冷却と
事態は悪化の一途。
それでも、事態は明らかに福島の方が深刻。
小説では、
耐震補強を進言する日本の技術者に対し、
原発責任者で汚職にもかかわっている
大連市共産党幹部が自分の出世のために拒否するなど、
中国の社会体制が安全を危機にさらしている様子を描き、
3年前はとても納得できました。
が、今は笑えません。
日本が失った信用を取り戻すには、
長い年月がかかるでしょう。
でも、ちょっと心に灯りがともるお話が
今日の朝日新聞読者の声に。
震災前日に南三陸町のポストに投函した
時候あいさつのはがきが、
泥まみれになりながらも透明な袋に入れられて
「津波被災で配達が遅れて申し訳ありません」
というわび状まで添付して配達され、
涙がこぼれた、という一文。
かめさんも涙がこぼれました。
相手を思いやり、
決して責任転嫁をしない日本人のこういった心遣いは、
時間はかかっても、必ず世界で見直されます。
「レベル7」くらいで
落ち込むな、ニッポン=^_^=