2011/5/19 THU
ここ数日紙面を賑わす、
みずほ銀行とみずほコーポレート銀行合併のニュース。
システム障害で体制刷新のため、
だそうですが、
ほとんどの人が合併よりも
「振込やATMをちゃんとやってくれ」
と思っているはず。
これだけ世間を騒がせれば責任を取って、
はやむを得ないところですが、
今朝の朝日によれば
旧富士銀行の西堀みずほ銀行頭取更迭に
「旧富士出身者だけに
システム障害の責任を負わせようとしている」
と行内一部の声だそうです。
行内一部=旧富士銀行出身者でしょうけどね(^^ゞ
2002年に
富士銀行、日本興業銀行、第一勧銀が経営統合してできた、
みずほ銀行とみずほコーポレート銀行。
発表会見で毛利元就の三本の矢の故事を引き合いに
世界最強の金融グループ、とブチ上げましたが
3本の矢がまとまるよりも、
バラバラの方向に飛んでいくんじゃないかと心配されました。
旧3行出身者が持ち株会社と2つの銀行のトップを分け合い、
取締役の数も旧3行横並び。
株価も旧3行バラバラなのに
無理やり1対1対1の対等合併。
そりゃ、どこかに無理がくるでしょ。
統合前の富士銀行は芙蓉グループを束ねていましたが、
山一証券の破たんを助けることができず、
力の衰えは明らかでした。
興銀はあさひ銀行や地銀3行との合併が決まりかけましたが、
興銀企画部が
「あさひ・地銀三行の人間を興銀マンにしたくない」
といって拒否したと、巷間ささやかれました。
でも、
同じ長期信用銀行だった
長銀、日債銀が破たんしたことでもわかるように、
長期資金の貸し付けは債券市場にとって代わられ、
青息吐息だった興銀。
プライドだけは3行トップでした(^^ゞ
当時の株価でも
第一勧銀優位が明らかだったんですが、
今回の合併人事でやっと
第一勧銀>興銀>富士の序列が明確に。
ま、そんな派閥争いはどうでもいいんですが、
10年も回り道をしたみずほさん、
システムトラブルだけは
もう勘弁ですよ(^^ゞ