アギーレ、ありがとう。
2015/2/5 THU
日本が準々決勝で敗退したアジアカップの最中、
サッカー部とおぼしきジャージ姿の男子高校生二人が
電車の中でだべってました。
「アジアカップ、途中でアギーレ解任になったらやばくね?」
「星陵だって正月の高校サッカーで優勝しちゃうんだから大丈夫だよ」
「監督が交通事故に遭って、ベンチにいなかったんだよな」
「大きな大会だと監督の声は聞こえねーし、誰だって関係ねーよ」
「だから試合前の準備が大事だし、監督にとっては腕の見せ所なんだよね」
二人の前に立ち、珍しく真っ当なことを考えていたかめさん。
35本のシュートで1点止まりだったアギーレジャパン、
3本で1点のUAEにPK戦の末敗れてしまいましたが、
内容は高く評価していました。
一次リーグを3戦全勝、無失点で勝ち上がった日本は、
優勝候補ナンバー1と見なされるようになります。
特に第2戦は1-0と点差だけ見れば接戦ですが、
日本、韓国、オーストラリア、イランの
アジア4強に次ぐグループにいるイラクを圧倒。
1点差で終盤に入ってもボールキープで試合の主導権を握り続け、
負けているイラクがボールを取りに来る意欲をなくすほど
危なげなく力の差を見せつける勝利でした。
本田がシュート3本をバーやポストに当てたことで
「決定力不足」という決まり文句を並べる新聞もありましたが
「入らなきゃ、もっとボールを回して、もっとシュートを打つだけ」
と本田本人が語っていた通り、
日本がアギーレの元でやろうとしていたサッカーは正しかったと思いますし、
何より見ていてワクワクしました。
それが証拠に解任報道を聞いた選手の多くから
「とにかく練習に工夫があって、楽しかった」
という声が聞かれました。
八百長の真偽はともかく
アギーレはいい監督だったんですよ、きっと。
マスコミは批判が仕事ですから、
アギーレを選んだ協会の責任問題が取りざたされていますが、
千秋楽を7勝7敗で迎えた大相撲力士の異常な高勝率を持ち出すまでもなく、
身体検査うんぬんをいっていたら外国人監督はもう呼べなくなりますよ。
なにはともあれ6月からロシアW杯に向けたアジア予選が始まります。
難しいタイミングでの監督選びになりますが、
なんとかザック、アギーレの流れを止めない監督で予選に臨んでもらいたい、
かめさんでした。
かめさん流16年4か月の運用実績は
1月末で10.97%です<(_ _)>