2008/12/12 FRI
ソニー1万6千人、トヨタ3千人と、
カラスが鳴かない日はあっても
リストラのニュースがない日はない今日この頃。
そんな折、京都に本社を置くエムケイタクシーが
1年で1万人の雇用を発表しました。
「えっ、リストラじゃなくて雇用?」
と思わず目を疑うかめさんでしたが、
本当でした(^^ゞ


このエムケイタクシーさん、
タクシー運賃の規制緩和の
きっかけとなった裁判を起こし、
何かと話題の多い会社。
故に敵も多く、
その経営手法には賛否両論があるようです。


でも、数年前家族で京都旅行に出かけた時の
エムケイタクシーはすんばらしかったです=^_^=
料金は少し安め、
詰襟のような制服を着た若い運転手さんのサービス、
ドアの開け閉め、トランクへの荷物の積み下ろし、
こちらの気持ちを離さない話術と案内、
120点満点でした。
たまたま運転手さんの当たりが
良かったのかもしれませんが、それにしても、
かめさんが51年間で出会ったタクシーの中ではピカ一♪


1年で1万人の雇用計画が実現するかは、
かめさんには分かりません。
でも、雇用を守る、という錦の御旗を掲げて
安易なリストラも横行しているのでは?と疑うかめさん。
全国100万の経営者のみなさん、
リストラを考える前に、
ぜひ雇用を作り出す意気込みを見せて下さい、
お願いします<(_ _)>

2008/12/11 THU
昨日はかめさん、本の原稿書きが
忙中閑在りで、かみさんと
映画「レッドクリフPart1」を観てきました。
三国志に出てくる赤壁の戦いが
元ネタの日中合作映画ですが、
人と馬と鉄がぶつかり合う戦闘シーンは
さすが製作費100億円、
重低音が肚の底に響く、ド迫力でした。


まあ、何でもお金で判断しようとするのは
かめさんの悪い癖ですが、
つい比べるのが製作費200億円以上とも
言われたタイタニック。
タイタニックの製作費の多くがCGや巨大プール、
タイタニック号のセットなどに使われたのに対して、
レッドクリフは戦闘シーンを支える
エキストラや馬などに膨大なエネルギー、
そしてお金が投入されていると思います。
例えば八卦の陣という戦法が出てくるんですが
「これは絶対CGじゃないぞ」
と分からせるカメラワーク。
いやー、人や馬をあれだけ自在に操って撮り上げた
レッドクリフ、あっぱれです=^_^=


で、製作費の比較は換算レートが難しいんですが、
タイタニックがレッドクリフの約2倍。
とすると、かめさんの評価はレッドクリフに
お値打ち感があります。
その背景には多分、人件費と人民元の安さ。
日本人キャストも中村獅童、
ギャラの通貨不明の金城武以外は中国人で固め、
ブッシュ政権の度重なる人民元切り上げ要求を
はねのけてきた人民元安が、
100億円の製作費以上に
かめさんを楽しませてくれました。
世界を席巻する中国製品を支える人民元安。
中国政府の意向も色々報道されていますが、
変動相場制移行、実質切り上げも遠くなさそう、
と勝手に予想するかめさんでした=^_^=

2008/12/10 WED
今朝のスポニチでスポーツ評論家の二宮清純さんが
面白いことを書いていました、
「ホンダのF1撤退は脱CO2社会への意思表示」と。
うーん、確かにあの
”キゥイーン”(うまく文字にできない(^^ゞ)
というエグゾ−スト・ノート、エンジン音は
CO2を撒き散らしている音でもあるんですね。
年間参戦コスト500億円は
ホンダの年間営業利益の約1割。
「F1こそはホンダのDNA」との思いから
人材も資金も情熱もF1に注いできたホンダ。
二宮さんはこの最速のエンジンを作るための
エネルギーを脱CO2に向けるときが来た、
とコラムを締めくくっています。


さすが、二宮さんいいとこつくなー、
と感心するかめさん。
ただ、かめさん流に一言付け加えさせて頂ければ、
「脱CO2に向けるエネルギーこそ”チャンス”」です。
ホンダに限らず環境保護のための排ガス規制に
揺れに揺れた1970年代の日本自動車メーカー。
でも、結局排ガス規制クリアのために高めた技術が
世界に冠たる日本自動車産業を築き上げました。
ピンチはチャンスの芽。
ホンダをはじめ日本メーカーの挑戦に
期待しています=^_^=

2008/12/08 MON
今日の朝刊1面トップは朝日22%、読売21%と
続落する麻生内閣支持率を伝えています。
もうとっくに危機的水準ですが、
かめさんにとっては
サプライズでもなんでもありません。
今月1日にも書いたとおり、
KY、空気読めない内閣に、
マジ、国民は怒っていますんで。
3年前、かめさんたちが
自民党を大勝させてしまったことを
反省しなければいけないんでしょうか、トホホ。


一方、総理の座がぐっと近づいたかに見える民主党小沢さん。
先月終わり頃、
麻生内閣支持率急落のニュースを受けてのインタビューに
満面の笑み、敵失がうれしくて仕方がない
との表情で登場したのにはがっかり(>_<)
正直、といえばそれまでですが、
それじゃ麻生さんの失言と同じ。
小沢さんの器を見てしまった思いのかめさん。
笑顔は日本を再生軌道に乗せてからにしてほしいものです。

2008/12/06 SAT
今日の昼食は京橋・美々卯。
きつねうどんとかやくごはん、〆て1,000円也。
このお店大阪に本店があるんですが、
うどんすきで有名、そばもおいしいっス。
以前の勤務先からすぐだったんで、
昔はよく来たんですが今日は10数年ぶり。
実は今週の日経夕刊に
美々卯の相談役・薩摩卯一さんの
連載が載っていたんで、
つい懐かしくて来てしまいました。


太めのうどんは適度に腰があってしこしこ、
おつゆはあっさりした関西風、
でも出しがしっかりしているんで
田舎者のかめさんでもおいしくいただけます。
そのおいしいつゆがしっかりしみ込んだお揚げも
ジューシーでふっくら、
きっとお揚げだけで食べてもおいしい筈です。
このきつねうどんに具だくさんのかやくごはん、
10数年と変わらぬおいしさに大満足のかめさんでした=^_^=


こんな味を全国22か店で守れる秘密は?
と連載を楽しんだかめさんですが、
答えはズバリ従業員を大切にしてきたことだと思います。
昨日の夕刊が最終回だったんですが、
大阪本店1か店だったころの店舗兼住宅では
お客さんがいた座敷が居間兼寝室、
鏡台などの家財道具は押し入れの中、
現在の社長もお店の手伝いをしながら、
お客さん用のテーブルで勉強をしていたそうです。
少し余裕ができても従業員の寮建設を優先し、
自宅を建てたのはしばらくしてだったとのこと。


閑話休題、今度は海の向こうの米国ビッグスリー。
議会に救済を求めて自家用ジェットをあわてて売却しても、
給料を1ドルにしても
なかなか米国民を味方につけることができません。
そりゃ、米国民も
「へっ、今までさんざんいい思いをしてきたくせに」
と思っちゃいますよね。


こんな美々卯と米国ビッグスリー、
やっぱりかめさんは美々卯に肩入れしてしまいます。
今日のきつねうどん、本当やさしい味でした=^_^=

2008/12/04 THU
今朝テレビでデート費用のアンケート調査が。
20代の1位が3千円〜5千円、6割以上が割り勘。
対して40代の人が20代だったころの
デート費用の1位が1万円以上、
100%男性持ちという結果に。


現在40代の人はほとんどが
バブル絶頂期に20代を過ごした人たち。
これに比べて確かに現在の20代の人は厳しいですよね。
デート場所の1位も自宅・・・・、トホホ(^^ゞ


最近落ち込みが激しい自動車産業不振の一因に
若者の車離れが挙げられています。
確かに3-5千円で自宅デートじゃ車もいらないです。
今日の日経にはこたつ・湯たんぽが
20代に人気とのアンケート結果も。
こりゃ、かめさんたち大人にも責任がありそう。


と思っていたら別の番組で、
Pabo木下優樹菜が紅白初出場に
「世の中、ちょろいな〜」とピースサイン。
おー、やっぱり世の中明るくするには、
これっきゃないかも。
どんな不況になっても
車に代わる交通手段はそうそうありません。
前年比20何%売上が落ちても、
必ず売上は回復します。
あんまりしかめっ面して考えるよりも、
ときには羞恥心やPaboのように「世の中、ちょろいな〜」
と不況を笑いどばしてみましょう、皆さん=^_^=

2008/12/01 MON
各メディアが発表する内閣支持率が急落しています。
様々な数字やら分析やらが
紙面やテレビを賑わしていますが、
かめさんが一番がっかりしているのはスピード。
かめさんはこの世界同時金融危機での
解散先送りは支持していました。
でも、定額給付金でもなんでもいいですが
第二次補正、景気対策の先送りなんて、話が違います。


アメリカ・オバマ次期政権の
経済チーム人事案の発表も異例の速さでしたが、
もっと驚いたのがイギリス。
付加価値税(消費税)率下げを決めましたが、
なんと1週間で税率下げを実行しました。


ホテルのバーでお酒を飲んでも、
息抜きになるなら全然OKです。
漢字が読めなくても、ちと恥ずかしいと思いますが、
目をつぶります。
でも、KY、空気が読めないのは勘弁して下さい。
マジ、国民は怒っています。

2008/11/29 SAT
かめさんがよく聞かれる質問の一つに
「ヘッジファンドって何?」というのがあります。
答えは「定義はありません」(^^ゞ


と答えると「まじめにやれ!」
と言われかねないので、まず起源。
1949年、アメリカのジャーナリスト、
A.W.ジョーンズという人が株の現物買いと空売りを
組み合わせてリスクをヘッジ
(「回避」と理解してください)
するファンドを開発して、
人気を集めたのが始まりです。
で、読んで字の如く、ヘッジ、リスクを回避することに
最初は重点が置かれていたのですが、
徐々に空売りの比重が大きくなり、
性質が変ってきたんすね。
で、私募形式(少数のお金持ちからお金を集めること)
にすると空売り規制の対象外になったりするメリットもあり、
24日のコラムにも書いたジョージ・ソロスや
バフェットのファンドを
ヘッジファンドと呼ぶようになりました。


ただし、ジョージ・ソロスやバフェットのファンドは
当初のヘッジ・ファンドのようにリスク回避型ではなく、
リスクを管理しながらできるだけ大きいリスクをとって、
ハイリターンを目指す形に変わっていますけどね。
最近の世界同時金融危機で、やばい、
といわれるようなヘッジ・ファンドも
リスクヘッジ(回避)ではなく、
リスク大好き型です。


こんな風に現在のヘッジファンドは
名は体を表していないんですが、
たまに、「ヘッジファンドが10万円であなたのものに」、
なんて広告を見るんですが、何なんですかねこれは???
本物のヘッジファンドは運用に手間暇がかかるので
手数料も高く(その代り成功報酬型も多いです)、
お金持ちしか相手にしません。
なんで、こういった金融広告を見るときは、
名前じゃなくて、きちんと中身を理解しましょうね=^_^=

2008/11/27 THU
昨日”若い!オバマ経済チーム”と書いたら、
今朝の各紙には
”81歳のボルカー氏、米経済再生諮問会議議長へ”
の記事。
いやー、さすがオバマさん、
かめさんに恥をかかせてくれます、たはは(^^ゞ


ボルカー氏はグリーンスパン前FRB議長の前
1979年から87年までFRB議長をやってましたが、
在任当時、その手腕は神の手とまで言われていました。
87年にボルカー→グリーンスパンの交替があった当初、
あまりに前任者の手腕が際立っていたんで、
後任のグリーンスパンが頼りなく見えたもんでした。
でも就任直後に起きたブラックマンデーを見事に乗り切り、
グリーンスパンは前任者以上の名声に
包まれていくんですけどね。


とはいっても昨今の世界同時金融危機には
グリーンスパンも責任を認め、
その功績に?がつき始めています。
また、昨日書いた
ガートナー次期財務長官やサマーズ国家経済会議委員長は
かなり鼻っ柱が強そうなので、
カリスマ性から中和剤的な役割も
ベテランに期待されているのかもしれません。


こんな話からかめさんが思い出すのが故・宮沢喜一氏。
1998年に総理大臣経験者としては異例の大蔵大臣再就任、
78歳でした。
当時の小渕首相に三顧の礼を尽くして迎えられたんですね。
宮沢首相時代は不人気だったんですが、
マーケットでも平成の高橋是清と持ち上げられ、
株価が好感して急上昇したこともありました。
でも、結局次の森首相退陣とともに
ボロボロになって退任、ちょっとお気の毒でした。


今回のオバマ政権経済チームも
とりあえずマーケットは好感しているようです。
ただ、マーケットも国民も移り気で自己中でやんす。
米国民だけではなく
世界中が期待していることを忘れずにお願いします<(_ _)>

2008/11/26 WED
24日のNYダウ上昇に
「ガートナー新財務長官就任を好感」との解説。
確かNY連銀総裁だったよな、
とプロフィールを見ると47歳、
オバマ次期大統領と同い年。
なにせコンビを組む、国家経済会議委員長サマーズ氏が
53歳で主な経済閣僚では最年長。
このサマーズさんも
かめさんがポートフォリオマネージャーをやっていた頃、
何かと日本のバブル処理に文句を言ってきていましたが、
当時44歳で財務長官だったんですね、
改めてビックリw(゜o゜)w


もちろん、若けりゃいいってもんじゃないけど、
オバマさんの対立候補だったマケイン氏の敗因の一つに、
10月20日のこのコラムでも書いたような
ネットの活用センスで
完全に後れをとったことがあるだけに、
やっぱ時代についていくだけの脳の若さは不可欠ですよね。


日本でいえば、田中角栄元首相が
45才で大蔵大臣になっていますから、
丁度そんな感じですかね。
でも残念ながら現在の麻生内閣を見ても、
民主党の次の内閣を見ても
そんな若くてパワーがありそうなのはいないですよね。
歳だけ見ていくと、
いきなり小渕優子さんの34歳があるんですが、
ご本人には申し訳ないのですが、
まだ人寄せパンダ的存在ですし・・・・。


上につかえているお年寄りが悪いのか、
力がない若手が悪いのか・・・。
最近の麻生さん、小沢さんどちらを見ても
同じことを思ってしまう、かめさんでした、トホホ(>_<)

2008/11/25 TUE
スポニチに毎週月曜日に連載されている
国会議員の先生方のリレーエッセー、
これが結構面白い。
「えっ、スポーツ新聞の政治記事が面白いの?」
とお思いでしょうが、
日本経済新聞のスポーツ欄も面白いですよ=^_^=


このエッセー、昨日は社民党党首の福島瑞穂さん。
実は7月20日のこのコラム、彼女がテレビで
「ユーロ高は予見できていた」
と発言していたのを聞いて、かめさん、
かみついています(^^ゞ
そんなこともあったんで、
昨日のスポニチのコラムが福島さんと知って、
まさか、「今のユーロ安も予見できていた」
なんて言いだすんじゃないか、
とちょっぴり意地悪く期待したかめさん。


で、昨日のタイトルは
”派遣社員は「景気の調整弁」じゃない”。
「何言ってんの、派遣社員は「景気の調整弁」
に決まってんじゃない」とため息のかめさん。
でも、そこはさすがに
ママさん弁護士でもある福島さん。
事前面接の横行、企業側からの一方的中途解約、
紙入れ1枚での内定取り消しなど判例を挙げながら、
きちんと説明しています。
こりゃ、かめさんの”派遣社員は「景気の調整弁」”
という考えは、企業側に偏りすぎかな、
と思い直しました。


日本で小林多喜二の「蟹工船」がブームなように、
ドイツではマルクスの「資本論」がブームとのこと。
どっちも学生時代に結構まじめに読みましたが、
純粋に古典として読むには生くさ過ぎ、
かといって現代にはそぐわないかな?という印象。
でも、こういった本を見直す気運があることも確か。
「景気の調整弁」一つとっても、
いろんな見方があることを
忘れないようにしたいものです=^_^=

2008/11/24 MON
「市場は政府の介入を必要としている」
「銀行の貸出を通じて
ヘッジファンドを規制すべきだ」
「ヘッジファンド全体の残高は
半減ないし4分の1となる」
と書いてくると、市場万能型資本主義を
批判する立場の人の発言のようですが、
発言の主はなんとジョージ・ソロス、
今朝の日経新聞のインタビューに
ビックリですw(゜o゜)w、ハイ


ジョージ・ソロスはクォンタム・ファンドという
ヘッジファンドを率いて、
1992年にはイギリス政府の為替介入に対抗して
ポンドの空売りで15億ドルの利益を上げ、
イングランド銀行を破産の危機に追い込んだ人物。
1997年のアジア通貨危機では
マレーシアのマハティール首相から
マレーシア通貨リンギットを暴落させた戦犯として
名指しで非難されました。


ゴールドマンサックス救済でも登場した
バフェットがファニーフェイス(善玉)なら、
ジョージ・ソロスはヒール(悪玉)の代表選手、
政府の市場介入なんてもっての外、
空売り規制なんかクソ喰らえ
(汚くて、ほんとすみません<(_ _)> )
なはずなんですが・・・(^^ゞ


その他にもソロスはインタビューの中で
「今回の世界同時金融危機は悲観的に見ていた
自分の見通しも上回る危機だ」とも述べ、
自分の見通しが甘かったことも吐露しています。
なんて、真摯で正直なの、と感心するかめさん。
このコラムでも何度か取り上げましたが、
マスコミから金融危機への対応策を聞かれても、
自分可愛さの発言を繰り返す人が多い、
日本の業界の方々に
ソロスの爪の垢でも煎じて飲ませてやりたいものです。
ま、モノが違うんでしょうね(^^ゞ

2008/11/23 SUN
今朝の日経新聞に
「含み損が出た株を売るか?持ち続けるか?」
の特集が。
いわゆる塩漬け株ですね。
ファイナンシャルプランナーの回答は
基本的にはかめさんが
おとといのこのコラムで書いたように損切りなんですが、
「購入価格忘れて」「今でも買いたいかで判断」
というアドバイスも。


ちょ、ちょっと待ってよ、とかめさん。
購入価格を忘れて冷静に判断を、
という意味でしょうが、
含み損を抱えた塩漬け株を目の前に悩んでいる人に、
「冷静に」といっても馬の耳に念仏だと思うんですが、
いかがでしょう?
それより昨日も書いたように、
わずかな手数料を払って一旦売却した方が
間違いなく冷静になれます。
で、かめさんが知る限りでは、
冷静になってから
同じ銘柄を買い直す人はまずいません(^^ゞ


損切りは自分の負けを認めることですから
心理的抵抗があることは理解できます。
でもあるFX(外為証拠金取引)の入門書で、
まったくの素人主婦が
「含み損があっても、それを売って
確定させなきゃ損じゃない」
と意味不明のことを堂々と書いていましたが、
それはまったくの間違いです。
おとといのR大学の財務担当理事も同じですが、
含み損も立派な負けです。
日経の特集の中でも
「プロは必ず損切りを実行する」
とありましたが、かめさんも
有価証券ポートフォリオマネージャー時代そうでした。
負けの現実をきちんと見ることができない人は、
永遠に負け組ですよ=^_^=

2008/11/22 SAT
今朝こたつで新聞を読んでいた上の娘が
「ノキア、日本じゃ売れないでしょ」
とおやじのような一言(^^ゞ
確かに読売1面トップには
「ノキア3月から日本で携帯事業」の記事。
他の3紙には載っていないので
読売の特ダネなんでしょうが、
携帯鎖国、ガラパゴスと呼ばれる日本で、
世界のノキアがシェアをとれるのか興味がわきます。


で、かめさんが驚いたのが第1弾として
160-500万円の富裕層向け携帯端末を投入する、
とのくだり。
「500万円の携帯端末って何だそりゃ?」
と記事を見ると、
「チタンや金などの貴金属、高級ガラスを使って、
飛行機、ホテル、レストランの予約などに
24時間専門の担当者が応えるサービス、
音楽、ニュースの独自配信サービスなどがつく」
とのことですが、
「500万円?桁が違うでしょ」とかめさんに聞かれても、
上の娘も答えようがありませんよね(^^ゞ


仮にかめさんの携帯と同じ220グラムとして、
昨日の東京金先物の終値2,310円で
単純計算して508,200円也。
ノキアの携帯端末がすべて純金だとして、
その10倍もする端末って・・・・・(^^ゞ
すでに50カ国で販売しているそうですが、
物騒で持ち歩けないっす。
チタンを使えば頑丈でしょうが、
iモードやワンセグサービスもないっつーし。
携帯は電話とメールとメモができればokのかめさん。
最近の5万円端末でも「む、む、む」なのに
500万円は想像の域をはるかに超えます。


やっぱりノキアの狙いは、
かめさんのようなおやじにも500万円端末で
ノキアの名前を売り込むことなんでしょうかね?
もちろん買う気も財力もありませんが、
興味津々、来年の3月が楽しみなかめさんでした。

2008/11/21 FRI
ここ数日間のうちに複数の私立大学で、
運用有価証券の評価損が数百億円にのぼる例が発覚、
問題になっています。
大学だからといって積極的な資産運用は×、
ということはありません。
かの有名なケインズ先生も
大学の資産運用で成功し、名を挙げています。


ただし、今日新聞に載っていたR大学の財務担当理事の
「債券は長期保有を目的としており、
ただちに学校経営に影響するものではない」
という説明はいただけません。
R大学は外貨建て欧州各国国債を購入し、
円高で為替差損が発生していますが、
今後為替がどちらに転ぶか誰も分かりません。
仮にもっと円高が進んだ場合、
長期保有だから差損がでても大丈夫、
と言い訳を続けるつもりでしょうか?
それとも円安を神頼みし続けるのでしょうか?
まっとうな金融の常識を持った人なら、
そんな言い訳に聞く耳を持ちません。


とは言ってもこの理事だけではなく、
有名な投資信託会社のトップまで
同じような言い訳をしていますから、
いやになっちゃいます。
株価暴落でファンドからの
資金流出を食い止めたいのでしょう。
でもこのトップも理事も、
損は損として責任を認めて損切り、
その投資先が本当に将来値を戻すという確信があるなら、
一休み後、もう一度買い直したらいかがでしょうか?
”長期投資”は損した時の言い訳のために
あるんじゃありませんよ゛(`ヘ´#)

2008/11/18 TUE
今朝の読売新聞に新銀行東京の融資審査の記事。
読売新聞さんは新銀行東京に熱心で、
かめさんの切り抜きだけでも今月に入って4件目。
今月1日のこのコラムでも
スコアリング?担保不要?企業の成長力?
とかめさんは一笑に付しましたが、
融資審査は銀行の生命線、
それを疎かにすると必ず痛い目に会うことは
歴史が証明しています。


経験や直感で書類の偽造を見抜くことを
「職人芸」や「目利き」と呼ぶんですが、
今朝の記事によると新銀行東京の経営幹部は
こういった言葉を使うな、
という発言を繰り返していた、とのこと。
今はどこの銀行も同じかと思いますが、
融資先から提出された決算書は、
派遣社員などがコンピュータに打ち込み、
膨大な決算分析が自動的にアウトプットされます。
もしこの作業だけで融資審査可能だったら、
新銀行東京のようにスコアリングや無担保で
融資可能だったでしょうが、
実際はそんなことはありえません。
融資審査は最後は人が人を見る目だと
かめさんは思っています。


犯罪捜査や天気予報でも、
いくら科学的手法が発達しても最後は人の勘が頼り。
金融機関の皆さんも原点に戻りましょ=^_^=

2008/11/15 SAT
”伊藤の公式”といっても、
「おおっ!」と声を挙げる人が少々、
「何それ?」と言う人が圧倒的多数かと思いますが、
名前を冠せられた伊藤清先生が亡くなりました。


”伊藤の公式”って何ぞや?といいますと、
千鳥足の酔っ払いを思い浮かべて下さい。
酔っ払いがふらふら歩いていると、
次に右に行くのか、左に行くのか、立ち止まるのか、
前に走り出すのか、後に戻るのか予想がつきませんよね。
それを数学的、確率的に説明したのが”伊藤の公式”です。


多分先生はそんなつもりはなかったと思いますが、
酔っ払いの足取りを株価や相場に見立てて、
なんとかひと儲けしようと考える奴が世界中にごまんといて、
金融工学やデリバティブに応用したわけですね。
伊藤清先生が「ウォール街で最も有名な日本人」
と言われる所以です。


伊藤清先生の次に
ウォール街で有名じゃないか
と思うのが本間宗久(そうきゅう)。
江戸時代、米相場の名人といわれ、
酒田五法というチャート投資法の生みの親。


こんな風に意外と投資や経済研究の分野では
日本人の名前が出てきますし、
一目置かれているはずの日本。
金融サミットでは麻生さんにも、サルコジ仏大統領のように
「ドルがいつまでも基軸通貨としてでかい顔をする時代じゃない」
とか言って存在感を示してもらいたいものです。
でも、定額給付金でもたついているようじゃ、
期待薄かなー(^^ゞ

2008/11/14 FRI
今朝の朝日新聞に「共産党が変わった?」の囲み記事。
確かに、本屋さんに行けば
小林多喜二の「蟹工船」が平積みになっていますし、
新規入党者や「赤旗」の購読者が増えているそうです。


追い風の原因は何て言っても市場型資本主義の失敗。
大恐慌の1930年代も、資本主義の失敗をしり目に、
1917年に成立したソ連が計画経済で資本主義を凌駕、
結果的に資本主義は
ニューディール政策をはじめとする修正を加えて、
1989年、ベルリンの壁崩壊を実現しますが、
今回はいかに。


ベルリンの壁崩壊は歴史の必然だったと思いますが、
資本主義のおごりを招きました。
実行力はともかく、
「非正規雇用を社会の1割以下に抑える、
それが結果的に日本企業の競争力を高める」
といった日本共産党の主張には
耳を傾ける価値があると思います。


総選挙があっても
日本共産党に投票するつもりはありませんが、
その存在価値は認めるかめさんでした。

2008/11/13 THU
吉野家、すき家、松屋の牛丼3社の
上期決算が発表になりましたが、
各社とも本業の牛丼は順調。
多角化事業で差がついていますが、
不景気なほど「早い、安い、うまい!」
が歓迎されるんでしょうね。
同じようにTUTAYAを展開しているCCCも好調のようで、
皆さん遠出は控えて
持ち帰り牛丼で休日を過ごしているんでしょうか?


とは言っても、円高、燃料安で海外旅行も復調の兆し。
1930年代の大恐慌のころのNYの写真を見ると、
失業者が街にあふれ、食糧配給を受ける人の列が。
当時は失業保険や医療保険といった社会保障制度がなく、
不景気は今と比べることができないくらい、
人々を直撃したんですね。
それに比べると、今の世界同時金融危機による不況、
マスコミが大恐慌再来か?という割に余裕があります。


で、世間を騒がせている定額給付金騒動、
所得制限など事務手続きですったもんだ中。
当初からのばらまき批判も加わって
「俺はもらわんぞ」てな意見が
新聞やテレビでも相次いでいます。
こういった意見の多くは、
「他にやるべきことがある」ということ。
でもかめさんは「やれることからやりましょう」派。
ばらまき批判についても、経済学では意見が分かれます。
「穴を掘って埋めても、
ヘリコプターからお札をバラまいても景気は良くなる」派
と無駄派に真っ二つ。
それも昨日、今日の話ではなく
アダム・スミスが神の見えざる手を説いて以来、
2百年にも及ぶ論争。


じゃあ、良く分かんないけど、
かめさんはありがたく頂いて、
牛丼やTUTAYA以外でパーと使わせていただきます。
あつ、もちろん所得制限なんか
気にしなくていいんだけどね(^^ゞ
景気が悪いと言っても、
大恐慌に比べれば、なんの、なんの。
マスコミの煽りなんか気にせず、
気持ちを明るく持った方が、楽しい明日がきますよ=^_^=

2008/11/12 WED
ドン・キホーテに放火して、
株の空売りで儲けていた男が捕まりました。
空売りというのは、
仮に現在100円するA社株があったとします。
①BさんはA社株を持っていませんが、
100円で3日後にCさんに売る約束をします。
②BさんはDさんから借り株料1円を払って
A社株を3ヶ月間借り、
約束の3日後にCさんに渡します。
③Bさんは3ヶ月後にEさんからA社株を買って
Dさんに借りていたA社株を返します。
このときもしA社株が80円に値下がりしていれば、
Bさんは売却代金100円-購入代金80円-借り株料1円
=19円の儲けとなります。
なんかすごーく簡単に儲かりそうですよね(^^ゞ


でも、このドンキ放火男がやったことは
本当に大きな罪です。
かめさんが説明した仕組みのとおり、
空売りと言うのは株価が下がれば儲かる仕組み。
なんで、会社の評判を落とせば儲かるんですが、
会社の評判を落とすのは放火に限らず簡単ですよね。
思わず、むか〜しのグリコ・森永事件まで
思い出してしまったかめさん。
これ以上書きたくありませんが、
放火も、古今東西、財産犯罪としては
最も重いものと考えられ、
日本でも5年以上の懲役から死刑まであります。


ドンキ放火男が手にしたのはわずか10万円の儲け。
一罰百戒という言葉はあまり好きじゃありませんが、
厳しい処分を望みます゛(`ヘ´#)

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