2008/08/02 SAT
今朝の日経プラス1に
”理想の住まい、持ち家?賃貸?”というアンケートが。
結果は持ち家派542人vs賃貸派238人で持ち家派が圧勝。
これに対して、同時に掲載されている、40歳から40年間、
「住宅ローンで分譲マンション」(以下「持ち家派」)と
「賃貸マンション」(以下「賃貸派」)の収支比較を見ると、
頭金1000万円のケースでほぼ互角。
ただし、この試算は賃貸派が頭金相当額を運用に回した場合の
運用益を計算にいれておらず、どうやら40年間の収支比較では
賃貸派に軍配が上がるケースが多いようですね。


そこで両派のリスクを比べて見ましょうか。
まず、持ち家派にとっては、
リストラなどによる収入減少リスク、金利上昇リスク、
手抜き工事リスク、保険対象外の災害を受けるリスク、
リフォームリスク、家族構成の変化による住み替えリスク、
ご近所リスク、売却希望時の換金リスクなどが考えられます。
対して賃貸派のリスクとしては、
長生きすれば家賃が嵩む余命リスクが最大のリスクでしょう。
アンケートでも持ち家派のメリットとして、
1位「老後の住まいに不安がない」、
3位「ローン終了後の住居費負担が少ない」が挙がっており、
持ち家派が余命リスクを警戒していることが分かります。
ただし、持ち家派が抱えるその他のリスクは、
賃貸派にとっては引越しでほとんどがクリアできそうです。
余命リスクについても、
持ち家派に比べて余裕がある資金を利用して、
年金を厚くすることで
かなりの部分をカバーできそうです。
ということで、
賃貸派の方が持ち家派に比べてややローリスクという結論に。


で、逆にリターンを比較してみましょう。
リターンといっても、
金銭面では最初の収支計算のとおり賃貸派がやや有利。
持ち家派が挙げたメリットには、
2位「自分の資産になる」という将来性重視や
「マイホームを手にした満足感」「社会的な信用」
といった心理面重視の回答が目立ち、
賃貸派に「ローン」、「修繕費」など
現実的な解答が目立ったのと対照的でした。


このように、
40年という一世代のリスク&リターンで考えると、
賃貸派の方が、より低いリスクで、より高いリターンを
得る確率が高いのではないでしょうか。
もちろん家族のために持ち家を残す、
という考えは立派だと思いますし、
かめさんも十分理解できます。
しかし少なくとも、具体的な収支予想や
個人年金充実といった余命リスク対策を知っていれば、
持ち家派542人vs賃貸派238人という結果は
かなり変わった気がするかめさんでした。

2007/08/01 FRI
今朝の日経13面に
「任天堂、好業績でもストップ安。
業績予想の上方修正がなく失望売り」の記事。
昨日も「建設機械のコマツ、4-6月期、
最高益にも関わらず4日続落。
需要見通しの引き下げ嫌気」との記事がありました。


共に、会社の業績は好調なのに、
投資家が勝手に期待を膨らませて、
裏切られたので売り、
というありがちなパターンですね。


両社の企業価値は確実に上昇を続けていますので、
長期的には株価は上がります。
でも、短いサイクルでは、
昨日今日のような投資家の思惑、需要と供給、
心理的要素などで企業価値とは関係ないところで
株価が上下しやすいのです。
それを狙って利ざやを稼ごうとするデイトレーダー
(基本的には1日の間に買って売つてしまう投資家)、
スイングトレーダー(デイトレーダーよりは
多少長い期間で買って売つてしまう投資家)
もたくさん存在します。
でも、ハイリスクかつコストが嵩む投資方法です。


やはり、かめさんは長期的な株価上昇を待つ、
のんびり、ゆっくりリスク分散投資一本でいきます=^_^=

2008/07/31 THU
サブプライムショックの影響から元気がない自動車業界。
ゼネラル・モータース(GM)の株価が56年ぶりに
10㌦を割ったのは今月8日のこのコラムに書いたとおりですが、
その後86年ぶりの無配転落も明らかになり、
悲観論が勢いを増しています。
わが日本の自動車メーカーも北米市場の停滞に加え、
少子化や若者の車離れによる国内市場の縮小などから、
株価は冴えません。


そんな折、今朝の日経に小さな扱いで
「08年上半期の自動車輸出が前年比12.7%増、
上半期としては22年ぶりに過去最高を更新」との記事。
地域別にみると、アジアが4割強増え、
特に中近東やオセアニア向けが過去最高になった、とのこと。
円高にも関わらず、原油価格高騰や通貨高で
購買力が増した国々への輸出が
業績を下支えしていることをうかがわせます。


戦後一貫して日本経済を支えてきた自動車産業ですが、
仮にサブプライムショックが20年前に起きていたら、
どうなっていたでしょう。
国内生産→北米向け輸出の比率が現在よりはるかに高く、
米ドル安・米国経済低迷の影響をもろにかぶり、
現在と比較にならない打撃を被っていたのは間違いありません。
自動車摩擦という外圧もありましたが、
海外生産を地道に増やし、
現在は国内生産と海外生産がほぼ均衡しています。
これによって円高リスクを軽くし、
輸出相手国も多様化することによって
リスク対応力を飛躍的に高めてきました。


現在の自動車各社の株価が買い時か、
かめさんには分かりません。
ただ、リスクを分散しながら、
グローバル経済の成長を取り込むためには、
常に注意を払っていくべき業種の一つです。

2008/07/30 WED
今朝の日経1面に、
「シベリア鉄道整備を日本政府が支援」の地味ーな記事。
面倒なことはさておき、運賃に占める原油価格が
航空機が40%なのに対して鉄道は3%(7月13日読売1面)
ということで、日本企業の物流コスト削減を政府が後押し、
という図式なんすね。


北京五輪ツアーは原油高や景気失速、
食やテロに対する不安から盛り上がらず、
国内の鉄道にも追い風が吹いています。
去年TBSで「特急田中3号」という、
人気アイドルグループKAT-TUNの田中聖(こうき)君主演の
鉄道オタク(鉄ちゃん)ドラマをやっていたけど、
あのドラマと重なっていたらもっと盛り上がっていたかもね。
私の彼氏は400系つばさなんですー、
とかいう鉄子アイドルも萌えてたし(^^ゞ


でも、資産運用の面からは
鉄道株と言うのは常に注目していい業種。
というのも、日本の上場企業の売上の3割は海外売上、
製造業に限れば5割近くが海外です。
なんで、どうしても海外の景気や
為替相場の影響を受ける銘柄が多くなってしまいます。
最近の調査でも、NYの株式市場の上げ下げと
東京の株式市場の上げ下げが一致する日が7割以上。
なので、最近のようにアメリカに元気がないと、
日本の株まで元気喪失、ということになっちゃいがちですよね。
その点鉄道株は売上は国内、為替相場の影響もなく、
逆に景気↓、円↑といった状況で株価↑になる数少ない業種。
リスク分散投資には欠かせません。
要チェックやでー=^_^=

お役所仕事
2008/07/29 TUE
4月に会社を作り、社会保険関係は
社労士の先生にお願いしたかめさん。
幸いにも社労士の先生が大変よくやって下さる方で、
手続きもスムーズにすすみ、
会社にするかどうか迷っていたかめさんも
「会社にして正解!」と思える今日この頃。
ただ一つだけ、間にお役所が入ると、
途端に仕事が滞るんですよ、これが。
社労士の先生を通じてやっと、
お役所が動き出すんですが、
一体どうなっているんだい゛(`ヘ´#)
社労士さんの仕事の多くは
お役所の尻ぬぐいじゃなかろうか、と思えるほど。
舛添厚生労働大臣の
苦労の一端を知ることができました(^^ゞ


その舛添大臣、テレビで、かめさんの自宅から近い
豊洲ららぽーと内にある「キッザニア東京」を見て、
ため息をついていました。
ご存じ、メキシコが本家の
子供向け職業体験型テーマパークですが、
休日は近くを通るだけで大変な盛況ぶりが窺え、
来春には国内二番目の
「キッザニア甲子園」を開業予定とのこと。
その「キッザニア東京」と舛添厚生労働大臣の所管する
中高生を対象とした職業体験施設「私のしごと館」(京都府)
を比較した、大臣のため息です。
昨日の日経によると、「私のしごと館」は
「キッザニア東京」の16倍の投資をし、
6倍の広さを持ちながら、3分の1の集客しかできず、
もちろん赤字たれ流し。


もし読者のみなさんが「私のしごと館」と
「キッザニア東京」のどちらに自分のお金を投資する?
と聞かれたら、考えるまでもないですよね。
もちろん、世の中「キッザニア東京」ばかりじゃなく、
失敗する民間投資もたくさんあります。
でも、すべてを「私のしごと館」=国債に回すのは考えもの。
リスクを天秤に掛けながら、
分散投資を考えていきましょう。

2008/07/28 MON
今朝の読売・編集手帳
「エラーを連発するチームが優勝することはありえないが、
エラーを犯さないことを至上目標とするチームが
優勝することも難しい」との書き出しに、
ちと感心するかめさん。
これがプロ野球や高校野球の話ではなく、
防衛省改革会議がまとめた報告書の一部と知り、
またまた感心するかめさん。


対照的に今朝の日経3面によると、
生保各社が扱う個人年金は、最近、
運用成績によって受取額が変動するタイプが敬遠され、
定額タイプが好調とのこと。
去年のサブプライム問題に端を発した
株価下落、景気変調からすれば
やむを得ない選択でしょうね。


冒頭の言葉のとおり、
エラーを恐れずにリスクに挑戦しなければ、
大きな成果を得ることは難しいことは、
皆さんも百も承知の助ですよね=^_^=
とは言っても、相場が下落した時こそ買い時と考え、
他人の逆を行く「逆張り」で
株などリスク資産に投資するのは、
相当勇気が要ります。


そんなときこそ、思い出してもらいたいのが
「ドルコスト平均法」投資。
名前を聞くと難しそうですが、
要は毎月一定額を株や金に投資する方法のこと。
毎月一定額の投資ですから、
今のように株式相場が安いときにはたくさんの株を、
株式相場が高いときには少ない株を買うことになり、
気楽にリスク分散しながら「逆張り」投資ができます。
数千円単位からできるんで、検討する価値ありですよ=^_^=

2008/07/27 SUN
サッカー・ポルトガル代表&
マンチェスターユナイテッドのエースにして、
今年の欧州最優秀選手の有力候補である、
クリスチアーノ・ロナウド、通称クリ・ロナ。
彼の新しい恋人、
イタリア人モデル・レティツィアさんが
イタリア紙にクリ・ロナを語っています。
「彼は格好良くて、リッチ。誰でも付き合いたくなる」と。
むむ、”格好良くて”はいいとしても、
”リッチ”とは、日本人だったら中々言えないぞ、
と妙な感心をするかめさん。
彼女は元ミス・イタリア3位の超人気モデル。
もし、押切もえちゃんが
交際中の巨人・野間口投手について同じことを言ったら
絶対に総スカンでしょうね(^^ゞ


今月7日のつれづれ日記
”サッカーのロシアンパワー恐るべし(^^ゞ”
にも書いたように、
サッカー・ポルトガル代表監督フェリペは
「お金のためにチェルシーへ行く」と
ロシア人大富豪アブラモビッチが所有する
イングランド・プレミアリーグの人気チーム
への移籍理由を臆面もなく語っています。
松坂、ゴジラ松井、イチローから
こんな話を聞いたことがあるでしょうか?


今朝の日経で、岡本和久さんという方がこう書いています。
「都内の中高校でお金に関する授業を
臨時に受け持った時のこと。
”お金のイメージ”を問うと
八割強の生徒が”汚いもの”と答えた。
家族でお金について話す生徒も半分に満たなかった。」


日本では昔から「金は天下の回りもの」とか
「江戸っ子は宵越しの金は持たねえ」とか、
お金に恬淡とした生き様を良しとする風潮があります。
かめさんも見栄っ張りですから、
こんな気持ちが分からないではありません。
でも、巨額のホットマネーが
国境を越えて瞬時に世界中を駆け巡る現代。
お金について一人一人がきちんと語れない日本人、
いつまでも「武士は食わねど高楊枝」じゃ、
日本の個人金融資産1500兆円は宝の持ち腐れ。
いや、それどころか、
世界中のハイエナたちから標的にされるだけですよ(>_<)

2008/07/26 SAT
おとといは土用丑の日でしたね。
かめさんも世間並に近くのスーパーでかみさんが買ってきた、
かば焼きでうな丼を。
かめさん「おっ、このかば焼きおいしいじゃん、国産?」
かみさん「うん、いつもと違って」
かめさん「いつもと違って高かった?」
かみさん「えへへ」
要は値段の高い、安いでしか、
うなぎの国産or輸入を区別できない亀谷家、だはは(^^ゞ


ちょうど今週号の週刊ダイヤモンドに、
中国産うなぎから産地を偽装された被害者である筈の
愛知県一色町も、一色町で育った幼魚を台湾で生育させ、
それを日本に逆輸入したものを「一色産」と表示して
行政指導を受けていた記事が。
もう誰が善玉で、誰が悪玉かさっぱり分からない、
プロレスのバトルロイヤル状態・・・(^^ゞ


でも、こういった食品偽装の責任の半分は
かめさんたち消費者にありますよね。
味の違いも大して分からないのに、
ブランド信仰で世界中から食べ物を買いあさり、
挙句の果ては大量の食品廃棄や食料自給率の低下。
反省・・・<(_ _)>


そんな中、このコラムでもすでに2回書いたお米復権。
発端はパンやパスタの値上がりなんすが、
お米は地産地消で環境にも優しく、
食糧安全保障面でもグーな存在。
和食の比率が上がるだけで、食糧自給率もかなり上がります。
かめさんもいくつかお米銘柄を挙げましたが、
ジャスダックに木徳神糧という米の卸業者があり、
今週、上場来高値を更新。
うーん、こんな銘柄もあったか、と反省するかめさん。


今回のお米復権は
パンやパスタの値上がりによる一時的なものではなく、
エコ、地球環境に優しい、という面からも
息の長い動きになるかも、と期待するかめさん。
長ーい目で見守っていきましょう=^_^=

2008/07/25 FRI
きのう、かめさんがこのコラムでふるさと納税を書いたから、
という訳じゃもちろんないでしょうが(当たり前だ!)、
今朝の日経、スポニチでふるさと納税の記事が。
スポニチの方は吉永みち子さんのエッセイなのですが、
日経もスポニチも、
かめさんのような特産品目当てには批判的、たはは(^^ゞ


都道府県単位の累計寄付金額のトップは大阪府で、
橋下府知事のサイン入り礼状が届くそうです。
うーん、確かに食べれば終わりの
特産品よりお値打ち品、とも考えられますね。
群馬、千葉、京都、広島といった他の大きな都道府県が
まだ実績ゼロなのに比べれば、
大阪府のトップはサイン入り礼状の効果かも。


で、日経さんは風力発電用風車や
アフリカ向けワクチン普及などの使途限定ファンドを
引き合いに出して、ふるさと納税でも何のために使うか、
もっと納税者が選択できる仕組みを自治体に求めたい様子。
これには、かめさんも全く同感。


今たけなわの夏の甲子園予選。
寄付金を地元高校野球振興に使います、
なんていったら絶対お金が集まるでしょうけどね。
ま、これはどう考えても無理筋っすが、各自治体さん、
特産品(それでもかめさんはこちらも魅力(^^ゞ)以外にも
頭をしぼってくださいナ=^_^=

2008/07/24 THU
ふるさと納税って皆さん知ってました?
今年から始まった制度なんで知らない人も
多いと思うんですが、大雑把に言うと、
ふるさと(じゃなくてもいいです)などの自治体に
仮に4万円寄付すると、
寄付額-5千円=3万5千円の住民税
(かめさんの場合、東京都や江東区の住民税)が
免除される、という仕組み。
一応は知っていたのですが、
手続きが面倒そうだし、
と興味薄なかめさんでした。


ところが今週号の週刊ダイヤモンドを見ると、
島根県出雲市ではふるさと納税者には、
上の計算式での自己負担額5千円に相当する特産品
(出雲そば、シジミ、海の干物セット)を進呈し、
出足好調とのこと。
おぉ、出雲名物の割子そばに目がなく、
二日酔いにはしじみの味噌汁を欠かさず、
海のお土産=干物のかめさんにはグッドニュース\(^o^)/
さっそく、と考えましたが、まず、
秋田のふるさと納税を考えてからでなければ、
浮世の義理が果たせません(^^ゞ


で、ネットで調べてみたんですが、
これが気合いが入ってませんね、かっくし(>_<)
特産品プレゼントはもちろんないし、
使い道は自治体にお任せ、なんて言われると、
急に気持ちがしぼむかめさん。
確かに記事を見ても、
自治体によって温度差が大きいみたいっすね。
分かったよ、秋田にやる気がないんだったら、
縁もゆかりもない出雲市に納税しちゃうよーん、
と考えるかめさん。
本当にいいのかしらん???

2008/07/23 WED
今朝の日経によると、イー・モバイルが
データ通信用カードと小型のノートPCを
合わせて100円で売り出すキャンペーンを始め、
爆発的な人気になっているそうです。
このノートPCは通常4-5万円で売られているもので、
その分をイー・モバイルが負担する代わりに、
イー・モバイルに入る毎月のデータ通信料金が
高くなる仕組みなんすね。
かめさんも銀行にいた頃や、
大学院に通っていた頃は外出先で
こういったPCの使い方をしてましたが、最近はご無沙汰。
これから外での仕事が増えるんで、
この100円PCには興味津々なんすが、
あとから来るデータ通信料金の請求が怖いしなー・・・・(^^ゞ。

似たようなお話を二つ。


一つめは中條辰哉さんが
「日本カジノ戦略」で書いていた韓国のソウルカジノ。
ここでは日本人の上客(カモ?)は食事、宿泊代が無料で、
往復の航空券まで送ってくるそうっす、うらやましー。
こういう無料サービスはコンプといって、
世界中の他のカジノでも常識なんですが、
カジノは絶対損をしないように、
コンプをカモ(上客)に提供し、
その巧拙がカジノ経営を大きく左右します。


二つ目はご存じFX(外為証拠金取引)。
最近は手数料値下げ競争が激しく、手数料ゼロの会社も。
もちろん為替売買差益で
きちんと会社が儲かる仕組みになっていて、
ま、カジノと同じ仕組みですね。

以上、かめさん得意の三題噺でした=^_^=

2008/07/22 TUE
今日のつれづれ日記にも書いた大阪府の財政状態、
かめさんが銀行で有価証券運用の責任者をしていた頃も
大阪府債の格下げがあって、
かなりやばい状況だったんですが、
現状はさらに悪化して橋下知事がいうとおりの破産状態。
橋下府知事の苦闘はまだまだ続きそうです。


でも、見方を変えて、
投資対象としての大阪府債はどうなんでしょうね。
当然心配なのが、デフォルト(債務不履行)ですよね。
現行の法律では大阪府が支払不能になっても、
国が支払いをする、とは一言も書いていません。
ただし、地方交付税制度なんかを通じて
国が大阪府の支払能力を制度的に補完している、
というのが定説です。
なんじゃ、それ?といわれそうですが、
要は大阪が大阪府債を返せなくなっても、
国が財務省印刷局の輪転機を回してなんとかするよ、
ということです(^^ゞ


もちろん、こんなことを続けていれば、
日本は悪性インフレとなり、
20世紀初頭は世界でも有数のお金持だった
アルゼンチンのようなことになっちゃいます。
でも、それは横に置いておくとして、
大阪府債は国債より利回りが高く、
おいしい投資対象です。
ただし、買い手が少なく、発行量も少ないため、
もし満期前に売ろうとした場合は損をする可能性が
国債に比べて高くなります。
なんで、満期まで絶対使わないお金だったら、
大阪府債のような地方債を買うのは、グーですよ=^_^=

2008/07/21 SUN
米世論調査機関ビュー・リサーチ・センターの発表によれば、
米国大統領選挙の行方を注視していると答えた人は、
日本人が83%で第一位、米国の80%を上回ったそうです。
第三位は56%のドイツ、英国でも50%とのこと
(以上本日付読売新聞1面編集手帳より)。
かめさんが小さい頃、海外から見る日本の代表的風景が、
フジヤマ、ゲイシャにちょんまげだったことに
「えー?」と子ども心にも憤慨していましたが、
逆の心配はなさそうで心強いですね=^_^=


こういった日本人の知識レベルの高さが
日本の繁栄に結びついてきたことは間違いありませんし、
昨今のように国際分散投資の必要性が意識されていることは、
大変いいことだと思うかめさん。


でも、その国際分散投資方法が?なのはなぜ・・・・(>_<)
本質的に一寸先が闇で、丁半バクチと同じ為替リスクを
何とも感じない人が多いのはなぜ?
本屋さんに行けば、外為証拠金取引(FX取引)という
ギャンブル本が棚を占拠しているのは、なぜ?


おととい、埼玉県で女子中学三年生が父親を刺殺、
動機は「勉強しろ」とうるさく言われたからとのこと。
かめさんも少し考えて、今日は「勉強しろ」は控えます(^^ゞ
その代り、今日の日経1面トップで、
日本企業の対外直接投資利回りが9%強となり、
対外証券投資利回りを大きく上回っている、
との記事を紹介しておきまーす=^_^=

2008/07/20 SUN
今朝のニュース番組でユーロ高が取り上げられ、
築地の回転寿司で若いイタリア人女性二人連れが
「ユーロ高でイタリアで食べるよりずっと安い」
と喜んでトロの握りを食べている光景が
オン・エアされていました。
はし使いがあまりにうまいので、
本当にイタリアから来たの?
と突っ込みたくもなりましたが、
確かに最近のユーロ/円相場は
ユーロが一番安かった頃に比べると2倍近くになっており、
ユーロ圏からの観光客にとってはおいしいですよね。
逆にユーロ圏からの輸入、
例えばブランド品やパスタの値上がりは、
日本の輸入業者にとっては大打撃、大変ですね。


この様子を見ながらの政治家、評論家のみなさんのトークに、
一言も二言もあるかめさん。
特に社民党の福島さん、
「ユーロ高は予見できていた」とおっしゃっていましたが、
本気ですか?
確かにこういった後付けの講釈を言う方は
世の中にたくさんいらっしゃいます。
でも、為替相場というのは未だ学者や専門家の間でも、
その決定要因に定説がなく、かめさんが以前やっていた
プロのディラーの間でも最も予想が難しい、
といわれる相場です。
きっと、簡単に為替相場が分かる、
といった本の受け売りでしょうね。
でも、こんな本はみんな嘘っぱちです。
為替が上がるか、下がるかは5分5分が基本、
と考えるのが本当のプロです。


福島さんは正論をおっしゃることもあるし、
決して嫌いではありません。
でも、かめさんが福島さんはじめ政治家に期待するのは、
円高になった場合はこう、円安になった場合はこうと、
ケースバイケースで明確なビジョンを示してくれることです。
決して、できもしない相場予想ではないので、
そこんとこよろしく=^_^=

2008/07/19 SAT
かみさんとテレビを見ていると、
大分県教育委員会の不正人事・採用問題。
二人で「絶対ほかの県でもありそうだよな」と意見が一致。
最大の根拠は日本人の横並び好き。
近くて、似たとこでは高校三年生の受験に関係ない科目の
履修逃れ問題なんてありましたよね。
あっという間に全国に飛び火したっけ。
ま、あの問題とは影響の度合いが違うでしょうけどね。


MONEYの世界で日本人の横並び好きを
年中で一番感じるのが、6月の株主総会の時期。
株主総会の開催日やら配当やら、
そんな他の会社の顔色ばっかり窺ってないで、
と言いたくなっちゃいます。
1週間くらい前の日経に
日米の配当率(正確には配当性向)が
一覧できるグラフが載っていましたが、
その差は歴然としていました。
配当率10〜30%に集中する日本に対して、
アメリカは0から100%に思いっきり散らばっています。


配当ゼロで有名なのはインターネット検索最大手のグーグル、
昔はマイクロ・ソフトも無配で有名でしたよね。
こういった成長企業の株主は
「配当するより、そのお金を設備投資に回して、
もっと儲けて株価を上げてくれ」と期待するわけですね。
これに対して成熟企業の株主は
「設備投資したって大して成長はできないだろうから、
そのお金を配当に回してくれ」と考えるわけです。


日本企業の場合この割り切りが甘く、
横並び意識ばっかりが先行しがち。
投資家の皆さんも、配当を求めるばかりではなく、
投資企業が成長ステージのどの辺にあるかを
見極めることが大事ですね=^_^=

2008/07/18 FRI
今朝の日経によればSUICA(JR)+PASMO(首都圏の私鉄・バス)の
決済件数がヨーカ堂系のナナコを抜いて
初めて首位にたったとのこと。
別にだからといってかめさんが”SUICAでGO!”と
浮かれる理由はないのですが、2001年のSUICA発売当時、
家族の前でSUICAを絶賛したので、
自慢したくて書きました=^_^=


SUICAの利便性は改めて書くまでもありませんよね。
かめさんが強調したいのはJRにとってのメリット。
仮にSUICAにチャージされている金額が少なめに千円としても、
発行枚数2500万枚から計算したJRの預り現金は250億円。
無利息でこれだけの現金を調達できるメリットは
馬鹿にならないはず、と家族に話していたんですが、
ま、家族はふーん、くらいのもん(^^ゞ
でも、しばらくして同じことを
経済評論家の方がおっしゃってました。
商売というのはお互いに儲けてなんぼ、だと思います。


渋澤栄一が言った、
「信用とは約束を守ること、
相手を儲けさせること、
相手に好かれること」
を肝に銘じているかめさん。
今日のつれづれ日記に書いた「相手の立場を思いやること」は、
この3つを束ねたもの、とも言えます。


と偉そうなことを言っても、
セミナーで自分が言いたいことより、
相手が聞きたいことは何か、で頭を悩ませるかめさん(^^ゞ
読者の皆さん、ぜひこんな話を聞きたい、
といった声をぜひお寄せ下さい<(_ _)>

2008/07/17 THU
今朝の朝日新聞で破たんした米国住宅ローン大手に
預金者が殺到し、警官が逮捕の警告までする様子、
いわゆる取り付け騒ぎが報じられていました。


かめさんが鮮明に覚えているのは、
1995年大阪・木津信用組合の破たんと取り付け騒ぎ。
窓口に預金通帳・証書をかざして殺到する預金者、
現金を積み上げて預金者の不安を抑えようとする職員の姿が
テレビに映し出されました。
デスクでこの様子を見ていたかめさん、
その後ろで当時の頭取がつぶやきました。
「銀行経営者で取り付け騒ぎの恐怖から
逃れられた者はいない」と。
このあと日本経済は97年の拓銀・山一破たんをピークとする
金融恐慌に向け、坂道を転がり落ちていきました。


かめさんは昨日のこのコラムで
英米のサブプライム問題に対する
処理スピードを評価しました。
ただし、あくまでも日本と比べた場合のお話し。
もし、取り付け騒ぎが続くようならば、
より大きな危機に発展する可能性があります。
より、強力で速やかな対応を望みます。

2008/07/16 WED
今日の特ダネ!を見ていると、2005年無敗で三冠馬になった
ディープインパクトの子供が上場され、
2億2千万円で落札されたニュースが。
ディープインパクトの種付料が1回1200万円だそうですし、
競馬界で飛び交う金額からすると、
特別驚くほどの金額でもないなー、というのがかめさんの感想。


むしろ、競争馬でも取引所で売買されることを
”上場”というんだ、と妙なところに感心。
というのも原油高騰の元凶とされる
NYマーカンタイル商品取引所で取引されている
WTI原油先物について「上場なんかやめてしまえ」
といった少々乱暴な議論をちらほら聞くんで。


世界の原油市場を牛耳っていたのが、
20世紀始めから1970年代の第一次石油ショックまでは
メジャー、セブンシスターズと呼ばれた欧米の石油大企業。
第一次石油ショックで力を得たOPEC、石油輸出国機構が
第二次石油ショックまで価格決定権を握りますが、
内輪もめで実質空中分解。
1980年代からは今話題のWTI原油先物市場が
世界の原油取引価格を事実上決めてきました。
実は第二次石油ショック以降20年くらい原油価格が安定していたのは
WTI原油先物のおかげといわれていました。
ところがここにきて原油先物が諸悪の根源、鬼っ子扱いされています。


まず、間違いなく言えるのは、今原油先物取引を禁止したら、
世界中が大混乱に陥ること。
現物取引を含めて、軽質、重質を問わずWTI原油先物
プラスいくら、マイナスいくらで原油取引価格が決められています。
もし、WTI原油先物がなくなったら何を基準に、
誰が価格を決めるのでしょう?
需要と供給からすれば価格はもっと低いはず、と言いますが、
もしかしたら、一時的には価格がもっと上がるかもしれませんよ。
少なくともメジャーやOPECが決める価格よりは
原油先物価格の方が合理的だと思うかめさんでした。

2008/07/15 TUE
今日のつれづれ日記にも書いた映画クライマーズハイで、
事故調査委員会(事故調)が重要な役割を果たしています。
この事故調って、何のためにあるんでしょう?
そうっすね、こんな事故を二度と起こさないため、
事故原因を解明することにあります。
現に日航ジャンボ機墜落事故の数年後、
米国ユナイテッド航空機が同じ状況に陥りましたが、
日航ジャンボ機墜落事故の教訓から早急に緊急着陸を試み、
被害を最小限に食い止めています。
日航ジャンボ機墜落事故の教訓は
決して無駄にはなっていないんです。


昨日の各紙夕刊では、
米国の住宅金融2社に公的資金注入の記事が。
去年は同じくサブプライム問題で
英国の銀行が公的支援を受けています。
日本で言えば、90年代にあった住専問題に似てますよね。
でも違うのは英米と日本の処理スピード。
実はブッシュ・アメリカ大統領もブラウン・イギリス首相も
日本のバブル処理失敗を教訓にしているんですね。
というか、両国ともに日本のバブル発生・崩壊を
本当良く研究しています、第二次世界大戦のときと同じように。
それゆえの今回の処理スピード。


このコラムでも何度か紹介した金融工学。
難しく言えば、過去の出来事を
数学的・心理学的に証明する学問ですが、
日航ジャンボ機墜落事故の原因を解明した航空工学と
根っこは一緒、金融資産運用はもちろんのこと、
身近ないろんなこところで役立ちます。
言ってみれば事故調査委員会みたいなもの。
「後ろを振り返るほど未来がよく見える」と
チャーチルも言っています。
みなさんも、みなさんの未来のために
金融工学に興味を持ってみませんか。

2008/07/14 MON
我が家の日曜夜の定番はNHK大河ドラマ・篤姫。
かめさんはこれまで大河ドラマ=お年寄りみたいな偏見もあって、
あまり見たことがなかったんですが、
上の娘に引っ張られるような感じで、今回は6,7割方みています。
見どころはたくさんあるのですが、
確か第一回のスタートは、篤姫が嫁入り道具を積んだ船で
薩摩から京に上るシーンだったと思います。


以来何度も感じるのが、薩摩と中央との距離!
ネットで調べると、薩摩ー江戸の水路と陸路を併用した
参勤交代に要する時間が70日余り。
薩摩藩にとっては財政負担が過酷であった反面、
この距離があったおかげで倒幕の力を蓄えることができたようです。


例えば篤姫でも出てくる琉球との抜け荷(密貿易)。
薩摩からの輸出品は奄美でとれる砂糖キビを原料とした砂糖が主力。
この砂糖が京や江戸でも珍重されたのは想像に難くありません。
でも、江戸との70日余りの距離は半端じゃありませんよね。
砂糖の輸送ももちろんですが、お金の支払はどうしてたんでしょう?
元銀行屋のかめさんは夜も眠られなくなっちゃいます(^^ゞ
というのは冗談で、江戸時代から「為替」の仕組みがあり、
ちゃんと機能していました。
このコラムでも「為替」という言葉はちょくちょく出てきますが、
現在は「為替」というと、通貨の交換を指すことが多いですよね。
例えば、外国為替相場、なんていうと、
円とドルやユーロの交換比率を言います。
でも、元々は遠く離れた場所同士で
お金を使わずに支払いを済ますことを「為替」といいます。


江戸の幕府御用商人・虎屋が
羊羹を作るために薩摩藩から砂糖を買うとします。
虎屋は砂糖が手に入ってからお金を払いたいですよね。
でも薩摩藩は砂糖を江戸に送ったらできるだけ早くお金が欲しい。


そこで登場するのが大阪の札差(ふださし)という銀行の元祖。
薩摩藩から砂糖を送ったよ、という連絡が入ると、
大阪は堂島にある札差自身の米蔵から
薩摩藩の米蔵に砂糖代金に相当するお米を移し、
薩摩藩は砂糖代金を受け取ったことになります。
それから約70日後に虎屋から砂糖を受け取ったよ、
という連絡を札差が受け取ると、
虎屋が指定した旗本や幕府の米蔵から札差自身の米蔵に
砂糖代金に相当するお米を移し、支払は完了します。
実際にはほとんどお米は移動させずに、
帳面上の移動だけなんですけどね。
札差は手数料のほか、お金を立て替えていた
約70日分の利息を稼ぐことができますし、
帳合米取引と呼ばれる世界で最初の
本格的なデリバティブ取引も盛んに行われていました。


この仕組みは現在の国際金融も全く同じ。
違うのは、”運送と通信”にかかる”時間とコスト”。
交通手段やインターネットなど通信手段の発達で
”時間とコスト”は劇的に進歩しています。
資産運用の世界では株式手数料なんかが安くなりましたよね。
でもなくならないのが国境と通貨の違い。
鹿児島と東京の間に国境と通貨の違いはなくなりましたが、
日本から一歩外に出ようとすると
残念ながらコストとして私たちに跳ね返ってきます。
ユーロのような世界が広がるといいんですけどね=^_^=

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