2008/09/11 THU
今朝の日経14面に
「小売企業などで顧客株主を増やすため、
長期株式保有者向け株主優待が増えている」との記事。
自社商品の詰め合わせや買い物優待券の贈呈が目立ちます。
ただし、従来からのファイナンス理論でいくと、
株主優待も配当も会計学的、経済学的に効果は同じ。
たしかに、かめさんが銀行で
有価証券ポートフォリオマネージャーをやっているころ、
毎年6月になると大量の株主優待が送られてきて
「お米もらうより配当増やした方がいいんだけどな」とか
「乗りもしない私鉄の優待乗車券を送って来られてもな」
と思っていました。
あっ、お米は行員食堂で使ってもらっていましたし、
その他の株主優待もしかるべき部署に回して、
きちんと処理はしていましたよ、はい(^^ゞ


そんなこともあって、個人株主としては株主優待より配当、
と教科書的に考えていたかめさんですが、
あるとき歌舞伎座に勘三郎を観にいった時、
松竹の株主優待で桟敷席が優先的に手に入ることを知り、
ちょっと考えが変わりました。
歌舞伎が好きな人だったら
この株主優待は配当に代えられないですよね。
あっ、でも今、四季報で調べたら、
現在は映画だけになっているみたいです。
最近歌舞伎もすごい人気ですからね(^^ゞ
でも銀行時代、じゃまだった私鉄の優待乗車券なんかも
沿線の方にとっては魅力なはず。
探せば配当金額以上にある特定の株主にとっては
魅力的な優待があるんですね。


と思いつつ次の15面を見るとおもちゃ小売りのトイザらスが
店舗で使える株主優待用のギフトカード廃止を発表したところ、
株価がストップ安との記事。
この優待にかかる3億円を広告に回した方が
業績改善につながると判断した、との会社側の見解ですが、
ファイナンスの教科書どおりにはいかないもんですね。
株主優待も使いようで、決して侮るべからず、
というのが今日の教訓でした=^_^=


P.S.
おかげ様で執筆活動を本格化することになり、
明日からはMONEY DIARY又はつれづれ日記のいずれかを
毎日更新するペースにしたいと思います。
読者の皆様何卒ご了承ください<(_ _)>

2008/09/10 WED
今日の明け方、ベッドの中で肌寒さを感じて目を覚ましたかめさん。
「おっ、そろそろ”おでん”の季節か」と思いつつ、
再度むにゃむにゃと眠りにつきました、本当です、はい。
「おいおい、”おでん”はいくらなんでも早いだろ」
と突っ込みたくなる読者の方も多いと思います。
ところがギッチョン、
セブン・イレブンでは9月が年中で一番おでんが売れるんですよ。
また、7月20日の日経によれば、
2007年8月は熊谷や多治見で
日本最高気温を記録したような猛暑だったにも関わらず、
コンビニでのおでん売上が上昇、
変だな、と思って調べたら、
余りの猛暑に冷房を効かせすぎて、
逆におでん需要が増えたのが真相。
うーん、”おでん”侮るべからず、ですよね。
でも、かめさんとしては、”おでん”以上にすごいと思うのは
こんな”おでん”需要をきちんと把握しているコンビニ業界。
実は「おでんのタマゴと気温のオプション取引」なんていう
おとろしそうなことまでやっちゃっているんですよ。
本当は別に恐ろしいわけじゃありませんが、
おでんの具の仕入れと気象条件まで気を配っているんですね。


こんなことを書いたのは昨日読んだデュラン・れい子さんの
「一度も植民地になったことがない日本」で、
宅配便サービスをこんなきめ細かくやれるのは日本人だけ、
ヨーロッパの人だったら面倒くさがってとてもとても、
とあったのを思い出したせいもあります。


コンビニも宅配便も経営学的にみると
面白いことが山のようにありますが、今日はこの辺で。
でも、こんな日本人のきめ細かさは世界に誇れる資質。
きっと、また世界で日本が見直される日が来る、
と信じているかめさんでした=^_^=

2008/09/09 TUE
5日のこのコラムでインターネット経由の金融について書いたら、
今朝のスポニチにネット生保の紹介が。
インターネットバンキングやインターネット証券と同様に、
人件費を掛けないことによってコストを抑えているのが特徴。
まだ開業後3カ月ですが、毎月契約高を伸ばし、
まずは順調な滑り出しのようです。
特に三大機能「死亡保障」「医療保険」「生存保障」のうち、
低金利のため契約者にメリットが少ない生存保障をカット、
また大手生保に多い特約を一切排除したことも
低コストの一因となっているようです。


こう書くと良いことづくめですが、
かめさん的に気になるのがアフターケア。
従来の生保さんだと、入院などすると
至れりつくせりのサービスでしたが、
ネット生保さんにそれを望むのはもちろん酷というもの。
結局その分の人件費がコスト低下に
つながってくるはずなのですが、契約者がどう判断するか。
その辺はコールセンターの営業時間の長さなどで
カバーする戦略のようですが、生保レディの
バレンタインチョコはいらないと思っているおじさんでも、
いざとなった時のサービスはやはり心強かったはず。


残念ながらかめさんは去年50歳で保険の見直しを終わっており、
ネット生保を実地で試すチャンスはなさそう。
でも、何はともあれ消費者に選択肢が増えることはいいこと。
ネット生保を客観的に評価するには
かなりの時間を要すると思いますが、
もし、ネット生保を体験し、
特にアフターケアを必要とする場面に遭遇した方は、
ぜひかめさんに様子をお知らせくださいな、
よろしくー(@^^)/~~~

2008/09/08 MON
3日前の朝刊各紙に
「リンガーハット社長、無配転落の責任をとって辞任」の記事。
今でこそちゃんぽん大好きで、あちこちに足をのばすかめさんですが、
初めてちゃんぽんを食べたのが、かみさんの実家がある
埼玉県の某リンガーハットでした(どーでもいいんですが(^^ゞ)。
「うわー390円でこんなにおいしいものが食べられるんだ」
と感動したかめさん、
具が何種類入っているかまで数えてしまいました(^^ゞ
ちなみに現在の一押しは
川崎市宿河原にある「丸福」のちゃんぽん=^_^=


閑話休題。
最近はその他にもモスフードやスタバなど、
一時は隆盛を誇った外食産業の不振が目立ちます。
これら外食産業の不振は、
とりあえず食材価格の高騰が直接の原因、
とされる場合が多いのですが、
それだけかなーと常々思っていたかめさん。
例を挙げればきりがないのですが、
外食産業以外でも企業業績の浮き沈みが
以前より大きくなっている気がしていました。


そんなかめさんの素朴な疑問に答えてくれたのが、
Reich,Robert, B.著『暴走する資本主義』(東洋経済新報社刊)。
米国では経済主権が従来の大企業・労働組合から
消費者・投資家に移ったことが
企業業績の変動を大きくした原因として、
この動きは日本やヨーロッパでも今後大きくなっていく、
と予想しています。
んー、なるほど、と思いつつ、
この調子で企業業績の浮き沈みが大きくなっていって、
大丈夫かな?と心配になっちゃいます。


本の中ではそれに対する処方箋も書かれていますが、
米国政界が舞台のため、その部分は今一ピンときません。
でも、企業業績の変動に対する歴史的考察は見事です。
ご一読をお薦めします=^_^=

2008/09/07 SUN
昨日の日経夕刊に釧路・青刀サンマの記事。
手ぼけながら、なぜか魚だけはきれいに食べるかめさん、
もちろんサンマの塩焼きは大好物。
脂がジュジュっとしたたるサンマに、
大根おろしとカボスを添えて、
あちちの奴を「はぐっ」と食べたら、
もうたまりませしぇん=^_^=


でも、実際近くのスーパーで
1尾100円くらいのサンマを買ってきて、
マンションのガスコンロで焼こうとすると、
煙やにおいの問題のほか、
長すぎてコンロに入らなかったりして結構面倒なんすよね。
冒頭の記事でもそんな魚離れ対策として
徹底的に鮮度にこだわった
1尾500円以上の青刀サンマのブランドで、
成功を収めつつある、とのこと。


最近は中国で日本のブランド米が大人気だったり、
台湾では日本の高級リンゴが引っ張りだこになっていたり、
日本の農漁業が海外で見直されています。
キーワードは高付加価値。
でも、2か月くらい前の週刊ダイヤモンドによれば、
例えば”コシヒカリ”は中国ですでに商標登録されていて、
中国で流通するコシヒカリは遼寧省産とのこと。
この辺が長い保護政策で
過保護に育ってきた日本農業の甘さ、ひ弱さ。


以前このコラムでも原油高による休業補償を求める漁業ストを
批判的に取り上げましたが、根っこは一緒。
是非日本人らしい創意と工夫で、
世界で戦える農漁業のブランドを育てていって欲しいものです。

2008/09/06 SAT
昨日家族で日テレの高校生クイズを見ていたかめさん。
「キングストンが首都の国は」の問いに
「ジャマイカ!」と即答するかめさん。
娘からのちょっぴり尊敬のまなざしも束の間、
灘高校のキャプテンが
「セントビンセント・グレナディーン」と答え、
ピンポーン♪
「なんじゃそれ?」とかめさんがうろたえると、
「キングストンが首都の国はジャマイカですが、
キングスタウンが首都の国は?」という問題でした。
灘高のキャプテンは「キングストンが首都の国は」
まで聞いて、”は”に反応して、
読まれていない問題文を予想し切ったんですね。
とほほ、かめさんとレベルが違う(>_<)


もっと、驚いたのが準決勝に残った4校に、
よくテレビで見かける数学者ピ−ターフランクルさんが
数学オリンピックで金メダルをとった時の問題
(内容は忘れました、たはは(^^ゞ)を
4校中2校が20分で正解を出したこと。
ピーターさんはオリンピックでは2時間かかったそうで、
3人がかりとはいえ20分で解いた高校生にまじ驚いていました。
解いた高校生の中には化学オリンピック出場者もいましたが、
毎年数学・化学・物理それぞれのオリンピックでは
いつも上位を占める日本の高校生。
昨日の優勝を決める最後の解答では、
優勝した愛知県の東海高校は1人でも答えられたのに、
わざわざ3人で声を合わせて答えて優勝シーンを迎えるなど、
この大会にかけた意気込み、努力、チームワークなども
存分に見せてくれました。


ある意味、高校野球の甲子園より純粋に見えたかめさん。
彼らが将来どんな大人になるのか興味がつきませんが、
きちんと彼らの才能を生かしていける社会を作る責任を
改めて感じるかめさんでした。

2008/09/05 FRI
きのうの朝日新聞の記事
「個人間融資 ネットで仲介 "maneo"」
にムムムッと唸るかめさん。
記事によると、20-200万円を借りたい人と
ある程度リスクをとっても有利な資産運用をしたい人を
手数料をもらってネット上で結びつけるサービス。
難しい法律関係は省略しますが、
すでに金融庁の認可を受けて
10月中旬にスタートする、とのこと。


かめさんが知る限りでは朝日新聞にしか載っていませんが、
これは大変なことですぞ。
これまでお金を借りたかった個人は、
ほとんどの場合、銀行などが間に入って
中間マージンを取っていたわけですよね。
だから間接金融と呼ばれていました。
対して直接金融と呼ばれる証券会社は
個人の借入ニーズは相手にしていません。
かつ借入金利の決定にオークションを実施するので、
これまでより安い金利で借りられる可能性が高いようです。
また資金を運用する側にとっても
銀行などの中間マージンがなくなりますので、
リスクは高いですが高いリターンを得られる可能性も
数段高くなりますよね。


インターネットが大衆化したWINDOWS95の発売から13年。
ネットを使った様々な新金融サービスが登場しました。
ネットバンキング、ネット証券etc。
ただこれらは、以前は銀行などに出向いたり、
電話や書類で済ませていたことをネットで行うことによって、
コストを下げたり、利便性を高めたりしていましたが、
お金の流れそのものは昔のままでした。
ところが今回の"maneo"はお金の流れそのものが変わり、
昔ながらの間接金融、直接金融といった
金融経済の教科書そのものを変える仕組みです。
実は鎌倉時代からあった
”無尽”という仕組みに似ているんですが、
従来の仕組みに大きな穴をあける可能性を秘めています。
"maneo"の先行きに超注目のかめさんでした。

2008/09/04 THU
今朝の朝日新聞に同じように政権を投げ出した
安倍前首相と福田首相の共通点として、
「急な出世、もろさ同居」「党内での鍛錬不足」の記事。
なるほど、確かに共にサラリーマン→地盤を継承→突然辞任
という点は全く一緒、と感心するかめさん。
ただ、待てよ、
就任当初は共にサラリーマン経験をプラスに評価され、
当選回数の少なさも従来の年功序列、順送り人事を破った
サプライズとして歓迎されたはずでしたよね・・・(^^ゞ


この伝からいうと、次期本命麻生太郎さんは
当選9回、サラリーマン経験は実質ゼロなんで、
安倍ー福田路線からは一線を画すわけですね。
対して、対抗小池百合子さんは
当選衆5回、参1回、テレビキャスター経験が長いんで
安倍ー福田路線に近いですね。
じゃ、本格政権を望むかめさんとしては、
党内で鍛えられている(筈の)麻生さんですか?
でも、結局安倍ー福田ー小池ラインは
小泉お気に入りラインなんすよね。
なんで、小泉改革路線、サプライサイドエコノミクスを
支持するかめさんとしては、麻生さんは?
うーん、難しい(^^ゞ(^^ゞ(^^ゞ


ただ、安倍ー福田路線の共通点を後出しじゃんけんのように
批判する意見はどこの世界でもよくあること。
原油価格も100ドル割れ目前ですが、
つい2か月前に200ドル超えを唱えていた人の感想を
聞きたいものですが、これも今だから言えること。
相場の世界では、朝日新聞さんのような後講釈を
「ネコの○玉は後ろからよく見える」といって揶揄します。
福田さんの次の首相が辞める時なんて言われるか、
今から楽しみなかめさんでした=^_^=

2008/09/03 WED
今日は○×クイズから
「9月に入って残暑厳しい日が続いていますが、
これは景気にとってプラスだ」。


答えは×。
一般に暑い季節は暑く、
寒い季節には寒い方が景気にプラスです。
衣料、飲料、家電などの季節商品の売れ行きが伸びるからですね。
でも、これは夏物なら6月、
少なくとも7月に暑くならないと効果がないんですね。
9月になっても暑いから夏物衣料を買う人は少ないでしょうし、
買っても売れ残り商品で単価はかなり下がってますよね。
むしろ秋物の売り上げ減少が心配されます。
俗に言う「6日の菖蒲、10日の菊」
(それぞれ5月5日の菖蒲の節句、9月9日の菊の節句より1日遅れ)
という奴です。


次は原油価格下落のニュース。
昨日のWTIニューヨーク原油先物は10ドル下落して5か月ぶりの安値。
日本経済にとってはまずはプラスですよね。
一方、同じ日経の1面では「車の充電が自宅で可能に」
というニュースが伝えられ、省エネへの取り組みも盛んです。


かめさんが心配しているのは原油価格下落で
こういったエコ対策に多少なりともブレーキがかからないかと言う点。
70年代の2回のオイルショックにより、
日本は世界で最もエネルギー効率の良い国の一つになりました。
これはオイルショックの嵐が過ぎ去っても、
省エネに関する技術革新を止めなかったからです。
こういった技術革新に「6日の菖蒲、10日の菊」
という言葉はあてはまりません。
喉元過ぎればなんとやら、と言うことにならないよう、
みんなで考えていきましょう=^_^=

2008/09/02 TUE
昨晩、福田首相が突然の辞意表明、かめさんも驚きました。
各方面から「無責任」の大合唱が起きていますので、
かめさんが繰り返すまでもないでしょう。
そんな中でピカイチだったのは、
(名前は分からないのですが)フジに出演していた女性の
”福田さんは無人称でしゃべる”でしょうか。


経済一流、政治は三流と言われた80年代は遠くなりにけり。
現在は経済二流、政治は四流といったところでしょうか。
かめさんが為替ディラーや
有価証券ポートフォリオマネージャーをやっていた頃、
いつも感じていたのが外人投資家の政治リスクへの意識の高さ。
ましてや、現在は東京株式市場の売買高の6割を
外人投資家が占める日もあるくらい、
外人投資家の存在感は増しています。
かめさんの不安が的中したように、
昨晩の辞任発表以降は円安がすすみました。
ただし、今日の東京株式市場は円安を好感して
輸出銘柄を中心に小幅高で引けています。


問題はこれから。
日本売りが進むのか否かは、
近いうちに予想される解散総選挙次第。
自民か民主か、という結果よりも、
本格的に腰を落ち着けて政策を実現できる
政権が生まれるかどうかがカギでしょう。
そのためには、これまで以上に
各党の主張にじっくり耳を傾けたい、
と思うかめさんでした。

2008/09/01 MON
かめさん、毎月初めに会社や個人の資金移動を
まとめてやっているんですが、
住宅ローンの返済があと2年弱でアップします。
理由があって元金均等償還を選択したんで(珍しいでしょ?)、
月々の返済は緩やかに減ってきたんですが、
また、返済額がどっと増えます、ゆううつ(>_<)


かめさんは基本的に先憂後楽タイプなんで
後から返済額が増加するのはいやだったんですが、
借入した当時はステップ償還(金利?)とかいって、
固定金利を選んでも
あとから金利が上昇するタイプしかなかったんですね。
今は安易な借り入れを助長するとかいう理由で
ステップ償還(金利?)はなくなったはずです。
それにしても、変動金利の方が良かったのかなーという気が
少しづつ起きてくる、今日この頃です。


ただし、6月2日のコラムでも書いているように、
金融工学的な視点から見ると、
うまみは少ないけど固定金利の方が変動金利よりローリスク。
一般的な住宅ローンの解説でもそう言われています。


ところが昨日読んだ吉本佳生さんと言う方の
「金融工学の悪魔」(日本評論社刊)という本では、
「所得が安定している人は確かに固定金利の方がローリスクだけど、
所得が変動しやすい人は景気上昇&金利上昇→所得増加(又は逆の関係)
という関係が成り立ちやすいので変動金利がリスクヘッジになる」
との考え方が紹介されていました。
なるほど、と膝を叩くかめさん。
吉本さんも認めているとおり、
この考え方が実務上役立つか分かりません。
でも、考え方は十分成り立つし、
思考回路の一部にセットしておきたいかめさんでした。

2008/08/31 SUN
今朝の日経1面は「世界のマネー、株式離れ鮮明」の見出しで
世界同時株安を報じています。
中国・上海市場の年初来下落率54.4%を筆頭に、
世界20主要株式市場すべてで株価が下落しています。
東京市場は14.6%の下落でまだ軽微な方ですが、
記事の中でも「投資資金の動きがグローバル化し、
各国市場の連動性が高まっている」との解説がされています。


でも、各国株式市場の連動性が高まっているのは、
何も今に始まったことではなく、10年くらい前から
明らかに連動性が高まっている調査・報告があります。
こと株式市場に関しては、
国際分散投資の効果はかなり?になってきているんですね。


とはいっても分散投資の手法はたくさんあります。
同じ株式でも全く異なった値動きをする
株の組み合わせはたくさんありますし、
債券、不動産、金、商品など様々な組み合わせで
リスク分散投資が可能です。


北京五輪野球の準決勝、三位決定戦で
致命的なエラーを続けたG.G,佐藤。
帰国後、所属する西武の試合で8回1点差の場面で
見事なバックホームで走者をアウトにして、
味方のピンチを救いました。
試合後のヒーローインタビューでも
北京五輪の話を持ち出され、照れていましたが、
世の中そんなそんな悪いことばかり続きません。
資産運用もリスク分散さえしっかりしていれば同じこと。
G.G,佐藤のようにリベンジの機会は必ずやってきますよ=^_^=

2008/08/30 SAT
今朝の朝刊各紙で
全国学力テストの都道府県別結果が大きく報じられて、
かめさんのふるさと秋田が
小学校で1位、中学校で3位と2年連続の好成績。


昨年、43年ぶりに実施されたテストだったのですが、
昨年の結果は誰も予想していなかったとのこと。
何せ秋田県の所得水準は47都道府県中41位、
大学進学率38位、大学入試センター試験の自己採点も
パッとしなかったようですからしょうがないですよね。
昨年は、秋田県教育委員会が成績が悪いことを予想して、
謝罪会見を準備していた、というに至っては、
微笑ましい、というべきか、
情けない、というべきか・・・・(^^ゞ


でも、2年連続の好成績で、
去年の結果がフロックでなかったことが証明され、
大手進学塾「栄光ゼミナール」のように
”秋田に学べ”というようなキャッチフレーズが
もっと増えても不思議じゃないですよね。


実は秋田県、体力測定でも全国トップクラスで
平均身長も全国平均より2センチ近く高かったはず。
かつ、東北の中では気象条件に恵まれたことから、
飢饉とも無縁、東北のラテンといわれるような
のんびりした風土が生まれました。
それゆえ、スポーツなど楽しいことには力を入れるけど、
辛抱して立身出世、なんていう世界とは
縁が薄いはずだったんですけどね。
少なくともかめさんが小学生だった頃は、
今より絶対アホでした、はい=^_^=
それじゃ、いまや学力テストが全国一、
逆に甲子園は11年連続初戦敗退という、
かめさんが小さかった頃には考えられなかった現象が
・・・うーん。


良く言われるように教育は国や地域、企業などの
長期的な成長率を決定する最も重要な要素。
地価下落率日本一など地盤低下が著しい秋田ですが、
長期的にはいけるがもしれねな(ここだけ秋田弁(^^ゞ)。
長ーい目で成長を期待しましょう♪

2008/08/29 FRI
今朝の日経に
「複数の保険会社から商品を選ぶことができる
来店型保険ショップ」の記事。
このショップの社長さんは
「保険会社よりも大きな規模の保険流通企業を作る」
と意気込んでいる、とのこと。


これって、「流通を消費者の手に」と叫んで、
神戸の闇市にあったサカエ薬局から一代で
日本一の流通業ダイエーを築き上げた
中内功さんと通じるところがありますよね。
ヤマダ電機も同じですが、
小売りが規模を拡大することによって、
メーカーから価格決定権を奪う。
従来の金融業界には決してなかった夢です。


実はかめさんも去年50歳を機会に保険の見直しをやったんですが、
記事のような来店型保険ショップを利用してみました。
結局、死亡保険を見直しただけだったので、
来店型保険ショップにはお世話にならなかったのですが、
その良い意味ドライな営業姿勢には好感を覚えました。
ただし、金融業界には流通業界以上に
法律の壁、既存勢力の壁、コストの壁が存在し、
来店型保険ショップの未来がバラ色か、
かめさんには判断しかねます。
でも、消費者に選択の機会が増えるのは良いこと。
中内ダイエーも最終的には失敗に終わりますが、
消費革命を起こした功績は間違いなく後世に伝えられます。
来店型保険ショップを温かく応援していきたい、
と考えるかめさんでした。

2008/08/28 THU
資生堂が元気です。
9月から1個12万6千円の美容クリームを含む
超高級ブランドを立ち上げ、差別化戦略を加速しています。
7月10日のこのコラムでも、S堂化粧品の幹部の方の発言として
「うちの製品も、他の国内ブランドの製品も
材料費や技術は同じ」と言っていたことを取り上げていますが、
多分1個12万6千円の美容クリームも
そんなに原価は高くないでしょうね。


じゃ何が違うのか?
ヒントは今週号の週刊東洋経済にあった
「美容部員のノルマ廃止が顧客満足を高める」の記事。
資生堂のイメージは商品ではなく、美容部員、
という消費者アンケート結果がノルマ廃止を決断させ、
以前は「買わない客は無視されていた」のが
「花椿クラブ」の会員数上昇をもたらし、
高級ブランド戦略を加速させた、とのことです。


何せ床屋さんに行っても「お任せ」のかめさん。
美容クリームの良し悪しなど分かるはずもありません(^^ゞ
でも、銀座を歩いていて、いつも耳にする中国語や韓国語の声。
7月10日のコラムのように技術力では中国、韓国との差がなくなり、
ましてや価格競争力では太刀打ちできません。
差をつけるとすれば無形のブランド力。
資生堂の戦略がどういう結果となるか、
資生堂だけではなく、
日本の産業界全体のモデルケースとして注目です。

2008/08/27 WED
今朝の日経マーケット総合欄に
「株・債券などへの投資配分推奨 証券各社の判断割れる」
と題して、証券5社の資産配分推奨内容が載っていましたが、
見事に各社バラバラ(^^ゞ
でも、かめさんに言わせれば、これは当たり前のことで、
ニュースにはなりません。


例えば日経平均。
昨日は1万2778円で引けており、極めてラフな話ですが、
この値段で買いたい人と売りたい人が
同じくらいいるはずだから、
この値段で引けているわけです。


暗殺されたジョン・F・ケネディ元アメリカ大統領のお父さんが
街の靴磨きの少年まで株の話をしているのを見て、
株価暴落を予想した話は有名ですが、
みんながみんな一定方向の予想をするときは珍しいですし、
むしろ危ない時ですよね。
相場はいつも不透明なんです。


じゃ、かめさんはどう考えているの?と問われれば、
株強気、債券中立、商品弱気ですが、
この相場観で売買はしません。
あくまでもリスク分散、長期投資(時間の分散)です。
なーんだ、つまんない、という声も聞こえそうですが、
大切なお金は手堅くいきます。
多少遊べるお金は?
それは、いつかまたお話しします=^_^=

2008/08/26 TUE
今日の日経によればREIT(不動産投資信託)指数連動の
ETF(上場投資信託)が9月中旬に発売されるとのこと。
これはなかなかグーな商品ですね=^_^=
不動産投資信託は現在42本が上場されていますが、
中身はオフィス型、集合住宅型、小売店舗型など様々で、
値段の動きもかなりばらつきがあります。
投資対象は各投資信託ともに数十件に及ぶため、
分散投資の効果はそれなりにありますが、
やはり1本のREITだけに投資した場合は
リスクが集中することは避けられません。
その点指数に連動するETF(上場投資信託)の場合、
リスク分散がすすみ、
かつ、手数料も安いのでお薦めです。
是非ポートフォリオの一つに入れておきたいですね。


で、ひとつだけご注意。
こういったETF(上場投資信託)は手数料が安いが故に
証券会社さんはあまり宣伝をしません(^^ゞ
例えば、昨日のセミナーで受講生のみなさんに
事例演習をやってもらった際も、
今年相次いで発売になった業種別ETFを
ポートフォリオに組み入れた方は
一人もいらっしゃいませんでした。
ちょっと残念だったかめさんです。

2008/08/25 MON
今朝の日経1面囲み記事「働くニホン」に
かなり気になるデータが。
英国の調査会社が23カ国の1万4千人弱から聞いたところ、
社員の意欲で日本は最下位、とのこと。
首位オランダなどは余暇の充実などが寄与した面もあるが、
強みだったはずの「上司や経営陣との信頼関係」でも低迷している、
と記事は続いています。


偶然でしょうが、同じ日経11面には
民間調査で「やる気が出ない」ことを理由に
会社を休んだことがある人が3人に1人いる、との結果。
特に30代、40代の方が20代より
仕事に対するやる気、モチペーションが低いとの調査結果に、
かめさん驚きました(^^ゞ


「貧すれば、鈍する」という言葉があるように、
バブル崩壊以降の失われた15年がもたらした結果でしょうか。
例えば、おととい23日の日経では、考課基準に「エコ」を取り入れ、
社員の環境意識を高めている会社の紹介が。
もちろん、環境は大切なのですが、
人間同時に集中できる対象は3つまでだと思っているかめさん。
考課基準に「エコ」を取り入れ胸を張っている会社は、
ほかの考課基準は見直したのでしょうか?
北京五輪陸上男子100Mで
驚異的な世界記録を出したボルト選手のように、
ときには力を抜いて走った方が良い結果が、
と思うかめさんでした。

2008/08/24 SUN
昨日の初有料講師、”超キンチョー”と、
このコラムに書きましたが、実際は意外に緊張せず、
受講生のみなさん一人一人の表情にも
注意を向けることができました。
驚いたのは受講生の皆さんの学習意欲が高かったこと。
ちょっと、難しいかなと心配していた標準偏差の解説でも、
限られた時間内で納得いただけない受講生の方には、
終了後に喫茶店で話をさせていただき、
有意義な時間を持つことができました。
こういった、質問、意見、感想は
講師にとっても貴重な糧になり、
今後のセミナーや執筆に生かしていきたいと思います。
もし、昨日のセミナー受講生の方で不明な点がある方は、
遠慮なく、このページまでメールを下さい。


昨日のセミナーのマクラに選んだのが、
昨日の日経「タンス預金30兆円」の記事。
いうまでもなく、タンス預金は
インフレリスクや保管リスクがあり、避けたいですよね。
ところが、1995年に1兆円〜5兆円だったものが、
2007年には30兆円に。
この間に金融機関の破たんが相次ぎ、
超低金利が続いたことから、
タンス預金が急増したと想像されます。


ただ、記事にはないですが、脱税や売春、犯罪などから
生み出されたアングラマネーも増加しているのでは?
とかめさんは危惧しています。
例えば脱税。
脱税摘発のための調査割合は
行政改革の影響もあってか低下傾向。
きっと胸をなで下ろしている輩もたくさんいるでしょう。
昔、脱税には自転車泥棒並みの罪悪感しかない人が多い、
という研究を読んだことがありますが、
そういった意識は回り回って私たちに跳ね返ってきます。
別の公的調査でも、脱税調査にお金をかけると
てきめんに脱税が減る結果になっていました。
やはり、お金をかけるべきところにはお金をかけてほしい、
と考えるかめさんでした。

2008/08/23 SAT
今日はエフピー研究所さんで、
かめさん初めての有料セミナー講師。
超キンチョー(^^ゞ


昨日の読売新聞に載っていた「身近な世界史で脱暗記」という
読売教育賞の記事。
64歳のベテラン教師と29歳の若手教師が
中高生向けの世界史通信という手作りプリントで、
新聞記事、テレビ、美術展、本、漫画などを紹介し、
「世界史の話題は至る所ににゴロゴロしている」
ことを伝えている、とのこと。
これって、もしかしたら今日のセミナーのテーマ
「FPが身近で活かせる金融工学ーリスク分散投資」
とコンセプトは一緒!


実はかめさん、世界史大すっき子で、
今日のセミナーでも世界史の話が結構でてきますし、
なんだか、うれしくなってきちゃいました=^_^=
今日のセミナーは楽しんでこようっと。
じゃ、行ってきまーす(@^^)/~~~

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日記・コラムは、マネー情報を中心とした「MONEY DIARY」とプライベートを中心とした「つれづれ日記」の二本立て。株、債券、為替、不動産、金、オルタナティブ、投資信託など資産運用の参考にするも良し、食う、蹴る、読む情報などから、かめさんになじむも良し。ご質問、ご意見、ご感想いつでも大歓迎です。

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